フルーリー、リヒャルト(1896-1967)

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  • 珍しい作品を積極的に紹介するトッカータ・レーベルが...

    投稿日:2022/06/28

    珍しい作品を積極的に紹介するトッカータ・レーベルが出した一枚です。 20世紀前半から半ばぐらいまで活躍したスイスの作曲家、リヒャルト・フルーリーの管弦楽曲を集めた内容となっています。 『祝典のための5つの管弦楽小品』は1935年作曲でCD中最も古い作品ですが、わかりやすい作品でこのCDの中で最もおすすめです。 『ヴァイオリン協奏曲第3番』はクーレンカンプによる古い録音で知られていますが、今回新たに録音が登場し、聴き比べできるのは嬉しいところ。 晩年に書かれた『4つのカプリース』『アンダンテ・ソステヌート』は、前者はミニ協奏曲とも言える内容で、後者はメロディが大変美しい作品です。 フルーリーの作品は後期ロマン派音楽をベースにした調性的な音楽だそうですが、このアルバムを聴く限り飛び抜けた曲こそないが、安定した水準の作品が並び良いと思います。 演奏はポール・マン指揮、リエパーヤ交響楽団、ヴァイオリンはアレクサンドル・ドゥバッハ。 マンはトッカータ・レーベルにイギリス音楽を大量に吹き込んだ指揮者で、フルーリーの音楽にも取り組んでいるとのこと。 そのためか演奏は大変共感豊かに演奏しており、リエパーヤ響の上手さもあり名演となっています。 ヴァイオリンのドゥバッハも他では録音は見ないですが、なかなか熱い演奏です。 2021年録音で、音質良好。

    レインボー さん

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