デイヴィス、カール(1936-)
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投稿日:2021/04/02
ベンハーと言えば、ミクロス・ローザが音楽を付けた、ワイラー監督の1959年の映画が有名だが、1925年にも同名のサイレント映画が制作されている。 オリジナルはウィリアム・アクストという作曲家が音楽を付けたが、このCDはカール・デイヴィスがサイレント映画の復刻プロジェクトの一巻として、新たな音楽を付けた物。 指揮はデイヴィス自身が担当し、演奏はロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団が担当している。 デイヴィスの音楽は非常にクラシカルで、オーケストラのサウンドを存分に使った壮大なメロディから、繊細なスコアまでを重厚に描く。 ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団も大変良い仕事をしており、トラック12番、戦車競走と名付けられた曲のオケのパワフルな鳴りと、ダイナミックなスケールの演奏は1番の聴きどころ。 思えばデイヴィスはナクソスにこのオケと映画音楽の名盤を残しているので相性が良いのだろう。 ライナーには映画の劇中を切り取ったと思われる写真が載っていたりと見応えがある。 また録音も非常に良い。
レインボー さん
投稿日:2021/08/17
アメリカ生まれの作曲家、カール・デイヴィスは作曲家としては一般的に、映画音楽の作曲家として知られている。 しかし、このCDに収められたバレエ音楽『アラジン』のような舞台音楽もいくつか書いているようだ。 このアラジン、付けられた音楽がとても映画音楽的な作り。 バレエというと、ドリーブやチャイコフスキー、グラズノフ、そしてストラヴィンスキーらの作品を思い出させるが、それらを取り入れて異国のオリエンタルさが唐突に出てくる音楽だ。 つまり大変に聴きやすい。 演奏は作曲者、カール・デイヴィス指揮、マレーシア・フィルハーモニー管弦楽団、即ち自作自演である。 デイヴィスらしい明快な音楽で最後まで楽しめるが、個人的に驚いたのは、マレーシア・フィルの技量の高さ! バランスの良いサウンドは、有名オケにも肩を並べられるかもしれません。 録音は2005年で音質良好。 尚、ナクソスとカール・デイヴィス・コレクションから出ているが音源は両方とも同じ。 私が持っているのはカール・デイヴィス・コレクションで、バレエの写真がライナーノーツに載っている。
レインボー さん
投稿日:2018/11/21
アメリカ生まれの作曲家、カール・デイヴィスが、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団を振って録音した自作自演集である。 管弦楽作品集という題になっているが、いずれもデイヴィスが担当した映画、テレビ音楽からの作品で、最初から演奏会向きに書かれた作品はない模様。 いずれも弦楽器を主にした美しいメロディをもち、親しみやすい。 デイヴィスはクラシック指揮者としてもキャリアがあるが、なんといっても映画音楽の演奏には定評が高く、明快な音楽作りが特徴だがこの盤でもそうだ。 中でもマーティン・ロスコーのピアノをフィーチャーした『高慢と偏見』、録音時ロイヤル・フィルのコンマスであったジョナサン・カーネイがソロを取った、『ポーランド移民の歌による変奏曲』は指揮、奏者ともノリに乗っていて良い。 1996年録音で音質も良好だ。
レインボー さん
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ありがとうございました
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