SUEDE
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SUEDE (スウェード) プロフィール

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SUEDE

1989〜1990年のマンチェスター〜インディ・ダンス・ムーヴメントと90年代半ばのブリット・ポップ・ブームの間に挟まれる形でデビューしたSuedeは、その意味ではBlurとともに一大ムーブメントとなった“ブリット・ポップ”の火付け役ということが言えた。ブレット・アンダーソンの美しい容姿にあの独特の腰振りダンス、裏返り気味の妖艶なボーカル、そしてブレットに沿うように美しいギターフレーズを奏でた、憂いを帯びた美青年の初代ギタリスト、バーナード・バトラー。この2人がいればこの世界に怖いものナシといった強気な発言も、センセーショナルな歌詞やゴシップネタ、彼らにまつわるすべてがグラマラスで魅惑的な妖気を醸し出し、彼等を一層スーパーな存在にした。

Suedeは1989年ロンドンにて、ブレット・アンダーソン(Vo)、バーナード・バトラー(G)、マット・オズマン(B)、サイモン・ギルバート(D)の4人で結成された。幼なじみのブレットとマットが、メロディー・メイカーにメンバー募集の告知を出したのがきっかけだった。当初はこの4人に、ブレットの恋人だったエラスティカのジャスティーンを加えての活動だった。ジャスティーンのアイディアは曲作りのかなりにおいて影響を与える。また、ワーキング・クラス出身の、自意識ばかりが強くてデヴィッド・ボウイを聴くことが唯一の現実逃避する手段だったブレットと、すでに曲作りをしていたミュージシャン、バーナードの2人のメロディーメイカーは、スミスモリッシージョニー・マーの諸々の関係に例えられることが多い。

最強のメンバーで1992年、EP「Drowners」でデビュー。インディー・レーベル“Node”からリリースされたこのシングルは、インディーズ・チャート初登場1位を記録し、その後5週間連続で首位を独走。ホモセクシャル、近親相姦、殺人といった最大級のタブーを歌詞に散りばめながら、耽美なメロディーと歌うようなギターはネオ・グラムといった新しいジャンルを生み出した。いつ聴いても色褪せる事のない美しいメロディーに、ブレットのセクシーなボーカル、バーナードの歌うようなギターが最高の名曲中の名曲。この曲のB面で美しい旋律が印象的な「My Insatiable One」は、モリッシーがライヴのたびにカヴァーすることでも有名になった曲でもある。同年に発売された2nd EP「Metal Mickey」でまたもやインディーチャート1位、年末に行なわれたNME、メロディーメイカー誌の読者投票で「Drowners」が“シングル・オブ・ザ・イヤー”を獲得、“ブライテスト・ホープ”部門ではデビューしてもいないうちから圧倒的な1位を獲得するなど、これほど注目を集めた新人バンドがいただろうか?と思われるほどかつてない盛り上がりを見せていた。

そして1993年2月、先行シングル「Animal Nitrate」をリリース、4月に絶大な賞賛と物議を醸した1stアルバム Suede がリリースされる。低迷していたイギリスのロックシーンの救世主として、華々しくリスナーに迎え入れられたSuedeは、デビューアルバムにして自らのバイブルを作り上げた。ストーン・ローゼズに代表されるマッドチェスター・シーンとは一線を画し、きらびやかなスター性とグラマラスなイメージでもって、デヴィッド・ボウイスミスから連なるポップ・スターになるべくして登場した彼等は、自らの音楽によって世界を変えようとしていた。そんな彼等を取り巻く熱狂の嵐の中、1994年バンド内の軋轢と方向性の違いにより、バーナードが脱退。バーナードのギター有りきだったSuedeのグラマラスなサウンドの行く末に不安を隠せないまま、既に完成されていた2ndアルバム Dog Man Star をリリース(バーナードはその後McAlmont/Butlerを経て、やや休養した後、素晴らしく繊細で美しいソロアルバム People Move On をリリースしソロ・キャリアを歩みだす)。この年には、Blurが3rdアルバム Park Life を、翌年にOasisが Morning Glory をリリースし、音楽シーンは一気にBlurOasisの狂騒劇に走ることになる。

バーナード脱退後、バンドの分身的存在を失ったポップスターは憂き目に遭いながらも、新メンバーのリチャード・オークスを迎えて1996年3rdアルバム Coming Up で見事に復活した。シングル曲「Trash」のギターサウンドに留まらないエレクトリックな趣向も取り入れたサウンドは、新生Suedeの幕開けに相応しく鳴り響いていた。この「Trash」を初めとして、数々のヒットシングルをとばした3rdアルバムは、結果的にデビューアルバムにして最高傑作と謳われた Suede をはるかに上回るセールスを記録する。サイモンの従兄弟のニールがキーボードとしてメンバーに加わったこともSuede復活に大きな役目を果たしていた。そして1999年、4thアルバム Head Music をリリース。ダンスミュージックを頑なに拒絶していた彼等が、ハッピー・マンデーズのプロデューサーを迎えて70年代的サウンドと同時に近未来的なエレクトリック・サウンドを生み出した。

2002年8月にはサマーソニックの目玉のひとつとして来日。多くのファンを魅了した。翌付き9月には遅れていた5thアルバムNew Morningを発表。完成までの間に様々な出来事(ニールの脱退やレーベルの倒産、新メンバー、アレックスの加入など)を通過して生みだされたこのアルバムでは「第3期スウェード」ともいうべき新たな一面も見せている。

そして遂にというべきだろうか、2003年10月にデビュー・シングル“Drowners”から現在までの10年間にリリースした19枚に及シングルをすべて収録したベスト・アルバムSinglesがリリースされることが決定している。

デビュー以来、常に独自のポジションを築き、リスナーに愛されてきた彼等に対する期待はいつまでも続きそうだ。

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