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4 people agree with this review 2012/11/12
アバドのマーラーの交響曲のディスクのうち、各曲の第一回録音の再売の批評が、レコード芸術9月号の100ページに載っていた。 驚いたことに、ここに書かれた批評は私にとって、ただ一か所を除いて、徹頭徹尾 「まさにその通り!」と納得&共感しまくりの批評だった。批評家の意見とこれほど意見が一致した体験は、いまだかつて記憶にない。 「ただ一か所」意見のズレがあったのが、この「9番・10番」の一節、『シカゴ響とのツィクルスよりも、1989年より始まるベルリンとの録音の関連性を強く感じさせる』の部分だ。実は、そう言われて9番のみ、今一度ウィーン旧盤と、ベルリンフィルとの新盤を聴きなおしてみたのだが、私の意見としては、「陰影の豊かさよりも豊麗な色彩感を前面に押し出し」は納得できるにしても、(新盤と比較して)「ストレートに音楽を進め」ているようには思えなかった(つまり新盤の方がむしろストレートに聴こえた)。「旧盤のほうがストレート」感じられたというのは、オーケストラや録音年代の違いが問題なのではなく、ライブ録音だからという意味で、同じくライブで統一された新盤=ベルリンフィル盤に近い印象を持たれたのではないだろうか? と不遜にもプロの批評家を批評してしまった。相場さんゴメンナサイ!
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4 people agree with this review 2012/11/04
ブラックミュージカルなどを聴いていると(観ていると)、黒人の歌声には、独特の重さと粘り気があるように感じるが、この時代のバレンボイムの指揮する演奏にも、同じような重みと粘り気を感じる。そもそも個人的には、いわゆる印象派の音楽と言うのは、軽薄短小なイメージがあるので、とうていバレンボイムとは相性が合わないように思われたのだが、この演奏を聴く限りにおいては 曲そのものから別の魅力を引き出すことに成功しているように思う。「視覚」よりも「味覚」にうったえかける様な演奏と言うべきだろうか、生々しい味わいのある演奏だと思う。
0 people agree with this review 2012/11/03
この演奏を聴いた時、思わずシカゴ響時代のバレンボイムを思い出してしまった。勿論双方の作り出す音楽には水と油ほどの違いがある。しかしながら「難曲を難なく演奏しちゃう」みたいな器用さを感じる点、良くも悪くも、両者は共通している。確かに演奏は上手いに超した事はないが、例えばアマチュアオケの熱演が、プロ擦れしていない魅力をかもし出すという結果も珍しくない。そういった意味では、このCDに関して言えば、上手すぎのつまらなさ⇒器用貧乏?を感じさせてしまう。
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1 people agree with this review 2012/11/01
満点評価でもかまわないほどの名演ではある。オケの完成度は完璧で、20世紀中旬には考えられなかったくらいの技術水準だ。ヴァイオリンの世界で例えれば、ハイフェッツが難曲を難なく弾きこなしているような「上手さ」は伝わってくる。しかし「それだけ」なような気もした。「巨人」の演奏がこれだけポピュラーになった今、このディスクが30年後も「巨人演奏の代表格」として聴かれているか?と問われれば、かなり疑問である。
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4 people agree with this review 2012/10/30
この指揮者(というかチェリスト?)、どちらかと言えば乾いた演奏をするのかと思っていたら、この全集は 思いのほかシットリしている。1番などに関しては、悪く言えばピリっと締まっておらず、間延びを感じないではない個所もある。6曲通して、比較的垢抜けしたアプローチだが、ロシアは充分に感じる。土臭いのではなく、雪臭い?演奏と言えば、あまりに主観的すぎだろうか?
1 people agree with this review 2012/10/30
じーぃっと聴けば、ナルホド指揮者の表現したいものはこういうことなのか! と伝わって来るのだが、聴いていて自然に快感を与えてくれるようなタイプの演奏ではない。多分に録音のせいもあるのだろうか?
「新世界より」は、”リスナーをノせよう”みたいな気はまったくない演奏だ。聴衆の存在は気にかけず、ひたすら自分(ベーム)がウィーンフィルという絵の具を使って、ドヴォルザークの絵を描いている、と言った感じ。普通は失敗するケースだと思うのだが、こっちから集中して音楽に耳を傾ければ、ウィーンフィルの醍醐味とも言える、美しい音に出会うことができる。それだけでも買って損を感じるCDではない。「未完成」は、もっとずっと聴きやすい演奏。美しい音が、無意識のうちに聴覚を誘導してくれる。
3 people agree with this review 2012/10/30
ヴァントの演奏は、ギッシリと密度高く詰まっているという魅力がある反面、スケール感に乏しいという難点もある。この個性は、ブルックナーを演奏する場合に関しては、難しいところだ。この旧全集では、6番が最高に魅力的、続いて1番。 ただ8番、9番などは私には物足らなく感じるから、推薦の筆頭にあげることはできない。
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8 people agree with this review 2012/10/30
「ウィーンフィルってそんなにスバラシイの?そんなに特別なの?」と疑問に思っていたが、ベームの演奏、とりわけこのブラームスを聴けば ほとんどの人が納得できるであろう。この「ウィーンフィルの音」をと紡ぎだすことのできる指揮者は、モノラル録音の時代以降ではベームだけのように思う。「コレはベームの音楽だが、ブラームスの音楽と言えるの?」と言う疑問があるとすれば、私個人的な回答として『ブラームスの個性とベームの個性が、私の中ではイコールなんです』と言いたい。
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5 people agree with this review 2012/10/21
マーラー交響曲全集としては、内容もだが録音史上の価値から言っても、バーンスタインの全集に次ぐ偉大なものであることに異論を挟む余地はない。その上で敢えて2点 モノ申すなら、@1番2番5番をシカゴ響盤にすべきだったと言えるだろう。それでも2番はシカゴ響盤の解釈にかなり近いから許せる(録音がデヂタルだからこちらにしたのか?)のだが、アバドがベルリンpoと再録音し始めたチクルスは、表現しようとする世界が旧盤とは全く別物なので、このラインナップでは全集としての意味がない。A6番だけははっきり言って推薦に値しない。ただあの時代のアバドスタイルでこの曲を演奏すれば、確かにこのような解釈になるのだろう。そういう意味でも、「6番を犠牲にしてまで貫き通した、当時のアバドの美質優先の解釈による偉大なマーラー全集」と言える分、やはり@に記した1番5番のチョイスは残念でならない。
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3 people agree with this review 2012/10/20
これこそ紛れもなく、朝比奈隆の偉業の集大成と言える。もし難をつけなければならないとしたら、全集としてのまとまり加減はどうか?ということだろう。5番8番などの「大暴れ系」と、セッション録音に代表される「客観分析系」が 混在したセットをどう見るか?と言う疑問は湧かないではない…が、ただほぼ全曲とも、”バラ”で持っている価値が充分にある名演ぞろいであることは間違いない。中でも異色の出来なのはまず第5番。数ある朝比奈の同曲の中でも頭一つ秀でた名演。4番や9番などは、内面の情熱を外側から完璧にコントロールし切っていて非の付け所がない。4番は朝比奈の同曲中最高。9番はあらゆる同曲中最高と言えるかもしれない。1番2番は、この演奏を聴くと「これらの曲って、他の指揮者たちからあまり真剣に演奏されてこなかったのでは?」という相対的な名演性を感じる。6番が薄味なこと、7番が「心が置き去りにされた」ような演奏に聴こえること、8番は名演過ぎて?寂寥感が吹っ飛んでしまっていること… など、細かい注文がないではないが、世界一のブルックナー交響曲全集であることは疑う余地のマイ。
0 people agree with this review 2012/10/19
解説を読むと《ブルックナーが得意な指揮者と、マーラーが得意な指揮者とは完全に分かれる。バレンボイムはブルックナー系に属するだろう》みたいなことが書かれてあったが、私は彼のブルックナー、そしてこの「夜の歌」を聴く限りにおいて、バレンボイムの演奏では完全にマーラー派だ。そもそもこの「夜の歌」を聴いて、バレンボイムの演奏だとすぐに気づくヒトはいないのでは? 私のバレンボイム感は、「知・情・意のバランスが完璧に取れている才人」であり、「才人の演奏する音楽はつまらない」と思っていたが、この「夜の歌」は、(いい意味で)未熟なアソビゴコロを感じる。クレンペラーの同曲の演奏などに比べてしまうと立つ瀬はないが、この面白さ満載の演奏にハマってしまった私は、この頃ほぼ毎日このCDを取り出して聴いている。
6 people agree with this review 2012/10/19
値段の方に目が行ってしまうが、全集としてのまとまりから言っても、特筆すべきブルックナーだと思う。5番や8番のような大規模系のナンバーに関しては、私としても全面的に最高評価をつけるのは憚られるが、例えば6番の第2楽章なんかは、ヴァントの名演なんかがむしろ人工的に思えてしまうほど、”ブルックナーらしさ”を感じる出来になっている。あまり比較して聴くことのない0番1番2番なんかも、比較すれば6番の第2楽章のような感じなのだろう。ナンバーによって、好み不好みのバラつきがあるだろうのは確かだが、同じ解釈で全集を作ろうとするなら、そうなって当然だと思う。
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2 people agree with this review 2012/10/19
音楽の「音」を森の木々に例えるなら、この曲はその「木々の間からこぼれてくる光」を表現するような演奏がほとんどだった。しかしこのアバド/ベルリンの演奏は、食べ物に例えるなら、具のいっぱい詰まった肉まんを連想させるような演奏だ。目をつぶって聴いていても、大自然の雄大さが脳裏に浮かぶわけではなく、ただコンサート会場のS席で聴いているような感であり、しかし病み付きになるほどに、聴覚心理のツボを突かれる。 もし「バーンスタインのマーラー的表現が好きだが、ややエスニックすぎる」という感想のヒトには、こんな演奏(このアバド/ベルリン盤)が最高なんだろうと思う。
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3 people agree with this review 2012/10/19
シカゴ響との第7番をフランス料理 あるいは日本の割烹料理 に例えるなら、このベルリンフィルを振った第7番は、見た目は小汚いが、数回食べると病み付きになるラーメン屋 みたいな感じだと思う。 シカゴ響盤は、おどろおどろしいと思われていたこの曲が、実は大変美麗なものであったことを世に知らしめたという意味では、録音史上特筆すべきディスクであったが、あくまでも「鑑賞」の対象でしかなかった。このベルリン盤は、音響の密度がギッシリ詰まっていて、ただひたすら心の鼓動に響いてくる。
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