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Mobius さんのレビュー一覧 

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/10/04

    ”Going Back”は、難病からの「生」への復帰、
    そして「音楽」への復帰、
    そして、「大好きだった音楽を回顧する」といういろんな意味が含まれます。

    大半がモータウンサウンドですが、
    一部、ダスティ・スプリングフィールドやローラ・ニーロの、
    現在の、甘甘ソウルミュージックより、
    はるかに、ソウルに富んでいた人びとの、
    作品も含まれています。

    モータウンには、二人の名人職人ドラマーがいました
    ”パパジータ”ベニー・ベンジャミンと、”ピストル”リチャード・アレンです。

    有名な、ドタバタドタバタの、「団扇太鼓」風のドラミングです。
    それが、モータウンサウンドに荒々しさを加えていました。
    フィルは本作でその本歌取りをしてます。

    そういう、「団扇太鼓」風な、ぐんぐん前に進むリズムにのって、
    難病を克服し、自分の大好きな音楽を歌うフィルの喜びが伝わってきます。

    でも、よく考えれば、フィルって、
    1980年代、「世界で最も忙しい男」として、
    コンコルドで、大西洋の両岸を往復していたとき、
    彼の「団扇太鼓」風ドラミングが、一世風靡してました。
    彼のドラミングは、子どものころ、大好きで聴いていたモータウンから、
    多いな影響を受けていたのでしょうね。

    ともかく、音楽に一生を捧げた人の、音楽に一生を捧げたことへの、
    喜びが伝わってきます。
    こういう曲を聴くと、音楽は商品ではないことが実感できます

    デラックスバージョンには、
    有名どころの曲がボーナストラックとして含まれていますが、
    そうでないバージョンには、
    ほんとに、「おつ」な曲が含まれています。

    さらりと歌ってるんですが、
    ホイットフィールド=ホランド
    ホランド=ドジャー=ホランド
    という、
    モータウンの作曲チームの良さが、
    よーく分かりますね。

    曲が「強い」、そしてフィルの音楽への愛情が「強い」、
    だから、派手なアレンジや、声を張り上げなくても、
    心に響きます。

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