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検索結果:701件中91件から105件まで表示
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1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2013/08/06
まだ覇気のあったメータが70年代末、DeccaからCBSソニーに軸足を移し始めた時期の録音。Deccaでの録音に比べテンポは遅めになっている分、スケールが大きく重厚に感じられる。NYPも新たなシェフを迎えたばかりで、緊張感みなぎる演奏ぶりだ。シンフォニーの指揮者としてはこの当時までが絶頂期だっただろう。ジャケットはメータの眼?が使われているシュールな「ツァラトゥストラ」の懐かしい(というか奇妙で笑える)図柄だが、「展覧会の絵」の赤や黄を基調にした抽象画でもよかったかもしれない。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2013/08/04
ベネットの2曲は深みはないが明るくさわやかな演奏。ウィーンフィルと主席奏者によるフルートとハープ協奏曲は、昔のウィーンフィルの芳香が漂い美しいが、ミュンヒンガーの指揮はドイツ的な生真面目さが独特だ。交響曲のような威容はユニークだが、この曲らしい流麗さやエスプリに欠けるきらいがないでもない。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2013/08/02
FDの「さすらう若人」が久しぶりに聴きたくなって取り寄せた。フルヴェンとの名盤には並ぶべくもないが、クーベリックをパートナーにまじめで丁寧な歌いこみをしており好ましい。巨人は若々しさとオケの力が融合したウィーンフィルとのモノラル盤やバイエルンの爆演ライヴ盤などがあり、やや存在意義は薄れるが、地味目で垢抜けないけれど、」ドイツロマン派の交響曲として理解した真摯な音楽づくりは、今となっては珍しいかもしれない。ファーストチョイス向きではないが。
5人の方が、このレビューに「共感」しています。 2013/08/01
ほとんどはスイスイタリア放送などの音源で50年代〜60年代のものは比較的聴きやすいモノラル録音が多いが、残念ながら例の「バチカンレコーディング」からの音源が多いためか、70〜80年代のライヴなのにモノラル録音が多く、65年の読響とのリストのライヴのように質の悪いエアチェック音源まであり、玉石混交だ。演奏も、些かに弘法の筆の誤りがあるものもあり、この辺がいかにも正式の録音を許可しなかった幻の巨匠らしい、一種いかがわしさのあるアンソロジーとなっている。1枚目のブエノスアイレス録音は、この当時のマリア・カラスがコロン劇場に出演したオペラ公演のライヴ録音同様、ノイズは目立ちレンジも狭く、昔のAMラジオを聴いているような音質だが、若い時期の生き生きした演奏が魅力的で、残念だ。音質が気になる向きは、諸氏ご指摘の通り、9枚目のシューベルトのソナタとラヴェルの夜のガスパール1枚だけでも1000円台だから、おつりがくるといえよう。ラヴェルは来日公演のものとまた違った深みを増した凄みを感じる。個人的には皇帝やシューマン、モーツアルトのK450など、50〜60年代の協奏曲ライヴが気に入っているが。
5人の方が、このレビューに「共感」しています。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2013/07/30
昔からこの曲の定番として有名な1枚だ。長いこと親しんできたが、コルボや小澤盤、アンゲルブレシュト、フルネのモノラル録音などを聴いてきて、今久しぶりにこの有名な名盤を聴いてみると、荘重な雰囲気やフランスのオケの魅力が伝わるステレオ録音という魅力は大きいものの、スケールやドラマ性を重んじるあまり、重苦しく清澄さに欠け、違和感を持ってしまった。正直、2か3をつけようかとまで迷った。むしろ、クリュイタンスの録音なら、オルガンにヂュリュフレを迎えるなどフランス系演奏家で固めた1951年のモノラル盤のほうが圧倒的にこの曲の姿にあっている。レコ芸系の大御所評論家達が口を揃えて賞賛する高名な「名盤」を貶すと炎上必至だろうが、歌手にロス・アンヘレスとF・ディースカウという大物を起用したことと、合唱のアンサンブルの粗さ(これは決定的で、もっと誰もなぜ指弾しないのかと思う)が、違和感の原因だろう。ソロの2人の歌唱はスケールが大きく、歌唱自体は素晴らしいが、どこかオペラのような物々しさを感じなくもない。指揮もテンポが遅く感動的な分、ラテン的な軽みが薄れている。このコンビで、ドイツ系の団体に合唱団だけ変えて、ブラームスの「ドイツレクイエム」も録音してもらいたかった。ただ、この箱庭のような密やかな曲から、モツレクやヴェルレクに負けない感情のうねりや重々しい荘重さを描き出した個性は独特の位置を占める点で評価したいとは思う。この名盤はファーストチョイスで聴いてはならず、すれっからしのマニアが何枚も聴いてからたどり着くべき演奏だろう。最初に聴いてしまうと、味付けが濃すぎて、曲の本質を誤って理解して刷り込まれるだろうから。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2013/07/26
1963年12月のスイス・ルガーノでのライヴ録音。以前、ERMITAGEレーベルで出ていたようだ。シューマンは技が前面に出すぎて、幾分ファンタジーの飛翔に乏しいような感じだが、やはりショパンやリストはさすがで、ベートーヴェンやバッハも意外と様になっているのが面白い。音質はこの年代なりのものだが、十分リサイタルの雰囲気は伝わる。曲目は次の通り。 バッハ/ブゾーニ編 前奏曲とフーガ ニ長調BWV.532▽ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第21番「ワルトシュタイン」▽シューマン 謝肉祭▽ショパン ポロネーズ第2番、第6番「英雄」▽リスト 即興的ワルツ変イ長調
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2013/07/24
「アルプス交響曲」は秀演。ウインナホルンの素晴らしさをじっくり堪能でき、オケの貢献が大きい名演奏だ、SKDやミュンヘンフィルでは、ティーレマンのなかにある壮麗なアルプスの音絵巻は存分には描ききれなかっただろう。カラヤンやショルティ、ベームの名盤に並ぶレベルの高さだ。とにかく、このアルプス交響曲だけでも聴いていただきたい。「ばらの騎士」組曲も素晴らしい。当代一流のフレミングを元帥夫人に起用した全曲盤のDVDがあるが、この洒脱さはウィーンフィルならではのもので、なぜウィーン国立歌劇場での公演にしなかったのか、つくづく惜しまれる。これらのライヴは当時FMで放送されたときに録音して聴いたのだが、DGの録音は音の解像度と生々しさを重視するあまり、ORFの自然な放送録音より、残響の長いムジークフェラインの溶け合う響きのまろやかさが薄い印象があり、個人的には不満が残る。勿論、オーディオ的にはこうした音づくりが正解なのだろうが。
3人の方が、このレビューに「共感」しています。 2013/07/18
「英雄の生涯」は演奏時間47分ほどでテンポが遅く、細部に凝った巧みな表現が往年のドイツのロマン主義的な名指揮者を彷彿とさせる。ホルンやティンパニー、木管の響きが丁寧な表現に色づけしている。「英雄のテーマ」や「英雄の戦い」の気品を失わない壮麗さは無比で、カラヤンやベームにさえ匹敵するほどだ。ただ、海賊盤?で売られていたカルロス・クライバーとウィーンフィルのライヴと比べると、やや閃きや音のセンスに欠けるような印象もあり、巨匠時代の表現から一皮むけた光る現代的個性がほしいというのはないものねだりか。 「アルプス交響曲」はホルンの活躍度は英雄の生涯よりも遥かに大きく、ウインナホルンの素晴らしさをじっくり堪能でき、オケの貢献が大きい名演奏だ、SKDやミュンヘンフィルでは、ティーレマンのなかにある壮麗なアルプスの音絵巻は存分には描ききれなかっただろう。カラヤンやショルティ、ベームの名盤に並ぶレベルの高さだ。時間がないなら、このアルプス交響曲だけでも聴いていただきたい。「ばらの騎士」組曲も素晴らしい。当代一流のフレミングを元帥夫人に起用した全曲盤のDVDがあるが、この洒脱さはウィーンフィルならではのもので、なぜウィーン国立歌劇場での公演にしなかったのか、つくづく惜しまれる。 これらのライヴは当時FMで放送されたときに録音して聴いたのだが、DGの録音は音の解像度と生々しさを重視するあまり、ORFの自然な放送録音より、残響の長いムジークフェラインの溶け合う響きのまろやかさが薄い印象があり、個人的には不満が残る。勿論、オーディオ的にはこうした音づくりが正解なのだろう。回し者ではないが、2枚組でこれだけ安いのだから、お持ちでない方々はライブラリーに加え、お聴きすることをお勧めする。
3人の方が、このレビューに「共感」しています。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2013/07/18
「英雄の生涯」は演奏時間47分ほどで実にテンポが遅く、細部に凝った巧みな表現が往年のドイツのロマン主義的な名指揮者を彷彿とさせる。ホルンやティンパニー、木管の響きが丁寧な表現に色づけしている。「英雄のテーマ」や「英雄の戦い」の気品を失わない壮麗さは無敵無比で、カラヤンやベームにさえ匹敵・凌駕するほどだ。ただ、海賊盤?で売られていたカルロス・クライバーとウィーンフィルのライヴと比べると、やや閃きや音のセンスに欠けるような印象もあり、巨匠時代の表現から一皮むけた光るものがほしいというのはないものねだりか。このライヴは当時FMで放送されたときに録音して聴いたのだが、DGの録音は音の解像度と生々しさを重視するあまり、ORFの自然な放送録音より、残響の長いムジークフェラインの溶け合う響きのまろやかさが薄い印象があり、不満が残る。「影のない女」組曲はケンペの全集を持っていながら、怠慢でほとんど聴いたことのない曲だが、同様の語り口で、素直に楽しませてくれる。
6人の方が、このレビューに「共感」しています。 2013/07/17
最もカラヤンらしい70年代後半のベートーヴェン全集。人工的だという批判はあろうが、ベルリンフィルの合奏能力の高さは(メンバーの優秀さとは無関係に)今もってこの時期がピークだろう。豊満で豪華、艶やかなカラヤンサウンドは圧倒的だ。拙い言葉で申し訳ないのだが、英雄や第5、第7は颯爽とゴージャスに、第9は壮麗に、第6はひんやりと透明に、といった風に、カラヤンなりの曲の描き分けが、これ以前の録音より明確化しているのも特色だ。特にこの6番はTUBEやサザンではないが、毎年夏になると必ず聴きたくなる1枚だ。8番のように管楽器のソロの驚異的な巧さが際立つ素晴らしい演奏もあり、いまだに異彩を放つ名盤だ。欲を言えば、数字をあしらったオリジナルジャケットのデザインを使って欲しかった。
6人の方が、このレビューに「共感」しています。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2013/07/13
カルボナーラやズーンといった若手〜中堅の名手を起用した明るくさわやかな演奏。彼らは来日公演や指導を重ね、木管好きの人々や、若い音楽学生にはおなじみの面々で、妙な癖も強い灰汁もなく、技術的には折り紙付きだ。オケは今風にピリオド奏法の影響が少し見られ、大病を経て枯れたアバドもいつになく快活だ。これらの曲のファーストチョイスとしては、安心して聴ける1枚といってよい。ただし、モーツアルトの陰の部分や、伝統的なウィーン風のものはここにはないのは致し方ないのだが…。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2013/07/08
昔、廉価盤LPで親しんできたが、端正な表現はファーストチョイスの1枚にふさわしい。アンセルメにも言えるが、デュトワやマルティノンのようなメリハリや官能美は薄く、地味さはもちろん否めないが、もう80代の指揮者とは思えない耳の良さ=音響美はさすがである。録音もこの当時としては優れている。
2人の方が、このレビューに「共感」しています。 2013/07/07
バラバラにそろえてしまったので収録曲をすべて聴いたわけではないが、ベートーヴェンやシューマンが締まっていて意外と良い。いつものヴァント流で大きく芸風が変化したということはないが、特に英雄などはベーム指揮ベルリンフィルを彷彿とさせる。ブルックナーももちろん荘厳で緊張感に満ちた素晴らしい演奏だが、個人的には、やはりベルリンフィルを締め上げた来日公演前後の老境の深淵を聴いた記憶を塗りかえるまでには至らなかった。。音楽の純度の高さを追求すれば、ベルリンフィルに比べてしまうとやはり遜色はあるかもしれないが、ベルリンドイツ交響楽団は決して拙いオケではなく、緊密なアンサンブルの力や管楽器の巧さや音色の明るさという魅力に富み、ベルリンフィルを指揮した時よりもやりたいことをやっているような快感に満ちているようだ。
2人の方が、このレビューに「共感」しています。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2013/07/06
ユロフスキーの演奏は細部に花の章を第2楽章として扱ったのをはじめ、楽器の扱いなどにユニークな部分が散見されるが、劇的でフォルムを崩さないオーソドックスな名演。テンポは心持ち遅めか。ロンドンフィルから透明感のあるサウンドを引き出しているのも魅力だ。バービカンほどではないがあまり音響の良くない巨大なホールでの録音の割には適度な残響や音場の広がりもあり、聴きやすい録音だ。余談だが、ロンドンフィルのマーラーといえば、テンシュテットのEMiのセッション録音を思い出すが、なんであんなアビ−ロードスタジオで録音したのかつくづく不思議だ。
3人の方が、このレビューに「共感」しています。 2013/07/04
この第一夜の公演は幸い生で聴きに行っていました。生々しい録音を聴いて、幸福な体験を思いだしました。以前、所謂「裏青」といわれる非正規音源CDRが出回るほど、評判の高い演奏会でした。高揚感と幸福感で満たされ家路の電車の混雑や腹立たしい酔漢も幻のようで、帰宅しても脳が興奮して早暁まで寝付けないような素晴らしさだった。持ち前の集中力の高さと激しさに加えて、年輪を増した安定感やまろやかな音色の厚み、優しさが加わり、良い意味でチョン・キョンファも大家へと変わったと思った演奏会でした。曲目は地味ながら、これはヴァイオリン好き以外でも、一度お試しをお勧めしたい音源です。
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