CD 輸入盤

交響曲第1番『巨人』(花の章付き) ヴラディーミル・ユロフスキー&ロンドン・フィル

マーラー(1860-1911)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
LPO0070
組み枚数
:
1
レーベル
:
Lpo
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

マーラー:『巨人』(花の章付き)
ユロフスキー&ロンドン・フィル


2001年以来、オペラとコンサートの両面でロンドン・フィルと親密な関係を築いてきたユロフスキーは、2007年には同楽団の首席指揮者に就任、聴衆の熱烈な支持と楽団との良好な関係により、2010年5月には早くも楽団側から2015年までの任期延長が発表されています。
 すでにオペラ指揮者として揺るぎない名声を確立しているユロフスキーの実力は、コンサート・レパートリーでもかなり高度なものがあり、ラフマニノフやチャイコフスキーなどでも、細部まで表現意思の徹底した演奏が、オーケストラとの良い関係を窺わせるに十分な見事な仕上がりをみせていましたし、さきごろリリースされたホルストの『惑星』、や、ブラームスの交響曲、マーラー『復活』ではキビキビとした音楽運びで爽快な演奏を聴かせてくれていました。
 今回はマーラーの交響曲第1番を「花の章」付きで演奏しているということで、シンフォニックな要素にこだわらない表情豊かな演奏が期待できそうです。(HMV)

【ユロフスキー・プロフィール】
1972年4月4日、モスクワに誕生。父は指揮者のミハイル・ユロフスキー。モスクワ音楽院で基礎を学んだのち、家族と共にドイツへ移住した1990年からは、ドレスデンおよびベルリンの高等音楽学校で研鑚を積みました。
 1995年、アイルランドで催されるウェックスフォード音楽祭において、リムスキ=コルサコフの歌劇『五月の夜』を指揮して正式にデビュー、この成功で、早くも同年コヴェント・ガーデン王立歌劇場に招かれて『ナブッコ』を指揮、大きな注目を集めました。
 1997年には、ベルリンのコーミシェ・オーパーへの客演をきっかけに、同歌劇場初の「カペルマイスター」に就任、2001年まで続いたこのポストは、ユロフスキーの名をヨーロッパ本土で大いに高めました。
 その他にも、ヴェニスのフェニーチェ座、パリのバスティーユ歌劇場、ブリュッセルのモネ劇場、ドレスデン州立歌劇場、ボローニャのテアトロ・コムナーレ、そしてコヴェント・ガーデン王立歌劇場などに継続的に客演、1999年にはメトロポリタン歌劇場で『リゴレット』を指揮してアメリカにも進出。ミラノ・スカラ座へは『エフゲニー・オネーギン』でデビュー済み。特に、ウェールズ・ナショナル・オペラでの『パルジファル』と『ヴォツェック』、メトロポリタン歌劇場での『スペードの女王』、パリ・オペラ座での『戦争と平和』、グラインドボーン音楽祭での『魔笛』、『チェネレントラ』、『オテロ』は大評判を取り、オペラ指揮者として既にゆるぎない名声を確立しています。
 オペラ以外にも、既にベルリン・フィル、ロッテルダム・フィル、ロンドン・フィル、フィラデルフィア管弦楽団、ピッツバーグ交響楽団、シュターツカペレ・ドレスデン、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団などに客演、コンサート指揮者としても大活躍しています。
 現在、グラインドボーン音楽祭の音楽監督、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団及びロシア・ナショナル管弦楽団の首席客演指揮者を務め、精力的な活動を展開中。

【収録情報】
・マーラー:交響曲第1番ニ長調『巨人』(花の章付き)
 第1楽章:Langsam, Schleppend, wie ein Naturlaut-Im Anfang sehr gemachlich(ゆるやかに重々しく)
 『花の章』:Andante Allegret
 第2楽章:Kraftig bewegt, doch nicht zu schnell(力強く運動して)
 第3楽章:Feierlich und gemessen, ohne zu schleppen(緩慢でなく、荘重に威厳をもって)
 第4楽章:Sturmisch bewegt(嵐のように運動して)

 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
 ヴラディーミル・ユロフスキー(指揮)

 録音時期:2010年12月4日
 録音場所:ロンドン、サウスバンク・センター、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)

収録曲   

ユーザーレビュー

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ユロフスキーの演奏は細部に花の章を第2楽...

投稿日:2013/07/06 (土)

ユロフスキーの演奏は細部に花の章を第2楽章として扱ったのをはじめ、楽器の扱いなどにユニークな部分が散見されるが、劇的でフォルムを崩さないオーソドックスな名演。テンポは心持ち遅めか。ロンドンフィルから透明感のあるサウンドを引き出しているのも魅力だ。バービカンほどではないがあまり音響の良くない巨大なホールでの録音の割には適度な残響や音場の広がりもあり、聴きやすい録音だ。余談だが、ロンドンフィルのマーラーといえば、テンシュテットのEMiのセッション録音を思い出すが、なんであんなアビ−ロードスタジオで録音したのかつくづく不思議だ。

eroicka さん | 不明 | 不明

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ユロフスキ/LPOのマーラーはなかなか好調で...

投稿日:2013/05/12 (日)

ユロフスキ/LPOのマーラーはなかなか好調である。今回の1番も、先輩のゲルギエフ/LSOと比べ、音楽性、オケの状態、録音全ての点で上だ。「花の章」付きもプラス要素。曲も美しいし、第2楽章に入れるのは賛成。プロポーションとして問題だと思われる方は飛ばせばいいし。演奏については村井氏のレビューが全て。ただ、あまりに美しくまとまりすぎて、若さの暴発みたいなところも聴きたかったとも思うが、「花の章」付きではベストであることも考慮して満点としたい。

フォアグラ さん | 愛知県 | 不明

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マーラー・イヤーだった2010年12月のライヴ...

投稿日:2013/04/26 (金)

マーラー・イヤーだった2010年12月のライヴ録音だが、拍手はない。チャイコフスキーの4〜6番あたりでは、こういう曲を振るにはまだ若いかなと感じさせたユロフスキーだが、マーラー1番では彼の若々しさ、生きのよさが曲の求めるところとぴったり一致している。第2楽章の位置に「花の章」を入れているが、残りの4楽章はハンブルク稿ではなく通常版(第1楽章提示部のリピートもある)。他の4楽章は管弦楽法も遥かに分厚くなっているわけだから、『タンホイザー』のパリ版みたいな不釣り合いはあるが、こういうやり方も私は支持したい。主題的なつながりから言っても(「花の章」主題はスケルツォでも変形されて現われるほか、終楽章では明瞭に回想されている)、「花の章」はやはり他の4楽章と一緒に聴かれるべきだと思う。しかも、この演奏では他の4楽章も「花の章」に合わせたかのように、あまりオーケストレーションの厚みを感じない。テンポも概して速めで、音楽が非常に機敏だ。昨今のマーラー演奏では定番となった弦のグリッサンドやホルンのゲシュトップトなど特殊奏法もきわめて克明。葬送行進曲(冒頭のコントラバスはユニゾン)のブラスバンド風の響きの作り方もうまいし、終楽章最後のテンポ操作(減速+加速)も鮮やかに決まっている。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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人物・団体紹介

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マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

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