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オーリック、ジョルジュ(1899-1983)

CD 心象の産物 ジャン=フィリップ・コラール、ミシェル・デボスト、クロード・デスュルモン、ミシェル・コマン、ジャック・カゾーラン、他

心象の産物 ジャン=フィリップ・コラール、ミシェル・デボスト、クロード・デスュルモン、ミシェル・コマン、ジャック・カゾーラン、他

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    Tan2  |  神奈川県  |  不明  |  2021年03月07日

    1920年頃から「フランス6人組」の一人として頭角を現したオーリックであるが、1930年頃からは指導者のジャン・コクトーに影響されて映画の世界に活動の中心が移る。「映画」は、当時の「レコード」「ラジオ放送」とともに、大衆に音楽を届ける手段として多くの作曲家が手を染めることになる。  オーリックは映画音楽の世界で成功したことから、映画音楽以外にこれといった「代表作」が存在しない。そんなオーリックが、自己の音楽の集大成と考えたのか、70歳を迎えようとする1968年から書き進めたのがこのCDに収められた6曲の Imaginees である。「想像、空想」というような意味なので、宮澤賢治風に「心象スケッチ」などと呼ぶのがよいのかもしれない。  曲はピアノと様々な楽器の室内楽の形式であり、ドビュッシーが最晩年にいろいろな楽器のための6曲のソナタを書き上げようとしたのと同じような動機かもしれない(ドビュッシーは3曲で絶筆した)。オーリックが「フランス6人組」の一人として名を残すにあたっての矜持を示す自信作に違いない。  演奏は、コラールのピアノをはじめ、フランスの一流演奏家が参加していて、これ以上の布陣は考えられない最高のメンバーである。

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    saitaman  |  埼玉県  |  不明  |  2020年05月05日

    異色の作品である。フランス六人組の一人で「ローマの休日」をはじめとする映画音楽の分野で活躍したジョルジュ・オーリックが、純粋音楽として書いた室内楽作品である。6つのイメージを連作風に構成しており、抽象性が高く、ドビュッシーとメシアンの間の時代の音楽という感じがある一方、どことなく饒舌さがあるところにフランスらしさを感じなくもない。演奏は集中度が高くとても良い。万人受けするものではなく、クラッシック音楽ファンでも心が動く人は一部ではないかという気がするが、フランスの近代音楽に関心がある人には良いと思う。

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  • ★★★★★ 

    風信子  |  茨城県  |  不明  |  2019年03月15日

    ”想像”と題された室内楽六題をオーリックが書いている その凡てに使われているピアノをコラールが弾いている これが素晴らしい これとDuoを組むフルートのデボスト クラリネットのデスュルモン チェロのロデオンがまた素晴らしい 名手たちが挑むオーリックの小品は難曲である イメージを喚起するような表題もなく 音符から何を想像するかは演奏者と聴衆に委ねられている ピアノ・ソロ曲もあるが ソプラノが登場する第IV曲では想像の手がかりになる”ことば”が登場するのかと思えば A(ア)の発声だけで意味を持たない 第VI曲は弦楽五重奏にピアノとこれまでに出たFl, Cl, Sop.が入って賑やかな曲になる 6曲別の曲だが 続けて聴くと不思議に流れを感じる たくさんの映画音楽を書いたオーリックだが 純音楽作品に毅然とした意思の芯が通っている 音楽の生成と展開に一部の隙も弛みもない 筋肉質の強靭さと迸る生命力を感じずにいられない 六人組の牽引車足らんとした気概の片鱗が見える あなたも如何 

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