落語名人会41 柳家小三治17 「死神」
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k.k | 大阪府 | 不明 | 2023年04月13日
私は、この死神では、圓生さんの口演が頭のてっぺんからつま先まで詰まってますので、なかなか他の落語家で聞くのを避けていましたが、小三治さんならどのような演じ方になるのだろうと興味深く購入しました。私は関西在住で、関西の落語家では死神は滅多に演じられません。 主人公やおかみさんの演じ方は圓生さんとほぼ同じのように思えますが、死神では圓生さんはこの表現が的確かはわかりませんが、不気味な中にも厳格な死神で声のトーンも抑え気味でしたが、小三治さんは、2のせん、3のせんの中間で声のトーンもやや高めで明るい死神のようでした。小三治さんなりの工夫だと思いました。死神でよく話題になるのはサゲです。圓生さんは、ローソクが消えたと同時に高座で倒れる仕草オチでしたが、小三治さんは同じ仕草オチでも、一度寿命のローソクの火が繋がり生き延びた瞬間くしゃみでローソクの火が消えて倒れるサゲでした。TVドラマ死神でもこのサゲで終わっていました。どちらが良いかは個人の好き嫌いになりますが、前者はある程度結末が予想できるサゲであるのに対し、後者には意外性(どんでん)があり前者のサゲを踏まえた工夫が感じれるサゲだと思います。この死神はCDではなく、映像で見たい落語ですね。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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