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フンメル(1778-1837)

CD ピアノ・ソナタ全集、『フィガロの結婚』の主題による幻想曲 コスタンティーノ・マストロプリミアーノ(フォルテピアノ)(3CD)

ピアノ・ソナタ全集、『フィガロの結婚』の主題による幻想曲 コスタンティーノ・マストロプリミアーノ(フォルテピアノ)(3CD)

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    まさやん  |  新潟県  |  不明  |  2021年03月21日

     当時、ベートーヴェンと並ぶ音楽界の巨匠とされたフンメルのピアノソナタ全曲であるが、彼自身が優れたピアニストであったため、いずれも技巧性が高く、また情感も豊かで聞きごたえがある。第1番、2番はまだモーツァルトのような響きがするが、それがまた心地よい。第3番はフンメルの個性が感じられるが、第3楽章の後半でモーツァルトのジュピター交響曲終楽章の有名なテーマが出てきて、フーガを形成するところは「おお!」とさせられる。第4番も充実した曲であるが、円熟期の第5番と6番はまさに名曲で、古典派の枠を超えて、ロマン派の響きが聞こえるが、それは第2楽章に顕著である。第6番の終楽章の後半は荘重なフーガとなっており、晩年のベートーヴェンのようである。マストロプリミアーノは繊細なニュアンスが出せるフォルテピアノの特徴を十二分に生かして情感豊かで、時に遊び心も感じさせる自由自在な演奏をして、フンメルの曲の良さを引き出している。モーツァルトの「フィガロの結婚」の主題による幻想曲は、フンメル晩年の作品で、彼のモーツアルトへの敬愛の念が感じられる良作で、マストロプリミアーノも気持ちを込めて弾いている。フンメルのピアノ曲は現在、コンサートやCDで取り上げられることがほとんどないが、何ともったいないことか。

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