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チャイコフスキー(1840-1893)

CD 【中古:盤質A】 『眠りの森の美女』全曲 ヴラディーミル・ユロフスキー&ロシア国立交響楽団(2CD)

【中古:盤質A】 『眠りの森の美女』全曲 ヴラディーミル・ユロフスキー&ロシア国立交響楽団(2CD)

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    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  2017年11月06日

    2013年12月30日のライヴ、最後は拍手入りで会場ノイズもそれなりにある。物理特性自体はそんなに悪くないが、マルチマイク的な録音でもない。推測するに、放送録音として一発ライヴで録ったものだが、演奏がとても良かったのでCD発売の運びになったのではないか。実際、ユロフスキーのチャイコフスキーとしてはLPOとの最初の録音だった『マンフレッド交響曲』と双璧をなす出来ばえだ。 チャイコフスキーのバレエ音楽はいずれも劇的あるいは抒情的な、交響曲のような音楽と踊りのためのいわば実用的な音楽のハイブリッドで出来ているが、付属のリーフレット所収のインタビューで指揮者自身が述べている通り、『眠りの森の美女』はその二つがはっきり分かれているのが特色。おとぎ話としてのストーリーは第2幕までで完結しており、第3幕はディヴェルティスマンだけだから。ユロフスキーの演奏はこの二種類の音楽をはっきり描き分けようとするもの。まず前半のシンフォニックな音楽では、序奏冒頭や第1幕終盤など、カラボスの主題が出てくる部分の迫力が半端じゃない。フレーズの終わりを畳みかけるように鋭角的に切り上げるユロフスキー・スタイルが絶大な威力を発揮している。一方、指揮者自身の言う「ドライ」な踊りのための舞曲は、ちょうどストラヴィンスキーがチャイコフスキーの主題に基づいて作った『妖精の口づけ』のような感覚。リズムの切れと、響きをまろやかに溶け合わせるよりはむしろ異質な声部の衝突を面白がるような響きのバランスがとても斬新だ。主旋律をしっかり確保して、しっとり描き上げようという演奏(たとえばプレヴィン)とは対極的なアプローチ。今では「エフゲニー・スヴェトラーノフ記念」と名乗っているロシア国立交響楽団は相変わらずパワフルだ。

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