フランク、セザール(1822-1890)

CD 【中古:盤質A】 Symphony / R.strauss: Metamorphosen: K.sanderling / Suitner

【中古:盤質A】 Symphony / R.strauss: Metamorphosen: K.sanderling / Suitner

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    遊悠音詩人  |  埼玉県  |  不明  |  2010年06月17日

    純ドイツ的フランクの超名演!フランクの交響曲は、フランス流とドイツ流の合いの子のような作風を持っていることで知られている。色彩感覚を重視する純然たるフランス流儀にはない、重厚さや仄暗さが特徴だが、それをここまで意識させた演奏は多くない。嫌に派手に加工するような演奏が多い中、ザンデルリンクとシュターツカペレ・ドレスデンは独特の厚みのある渋いサウンドで、味わい深く聴かせてくれる。決然とした第一楽章や快活にして強靱な第三楽章では、殊にティンパニの押しが見事で、また低弦も、今日には見られない逞しい響きになっている。第二楽章も、冒頭のハープ(ユッタ・ツォフだろうか)からして叙情を感じさせる。続くオーボエも、フランスのオーボエより暗い響きになっており、確かにこの方が格段にしっくりくる。併録なメタモルフォーゼンは、SKDとしてはケンペの超名演もあり甲乙付けがたいが、さすがリヒャルト・シュトラウス縁の楽団だけあって、真実味が違う。第二次大戦、残虐な空襲によって廃墟と化したドレスデン。その哀しみと対峙しつつ、演奏は決然と進む。二曲とも音質は良好。フランクの終楽章、若干位相が左寄りだが、変な揺れはなく、遜色なく聴ける。お薦めの一枚だ。

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    ジンジャーエール  |  川崎市  |  不明  |  2007年11月05日

    ザンデルリンクのフランクに引かれて購入したCDでしたが…スウィトナーのR.シュトラウスが、ものすごく印象に残り、素晴らしかった。この曲の副題に「1946」と打たれている意味がやっと分かりました。あの大戦で瓦解した作曲者の絶望の中の、一条の光を見る心が伝わってきます。スウィトナーの演奏では、曲中にひそやかに流れるベートーヴェンの葬送行進曲の主題が、染み入るように胸を打ちます。ドレスデンの絹ごしの弦の質感がこれほど効果を生むとは…。私には最高の「戦争の哀しみ」をめぐる音楽となりました。

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