レエル  |  不明  |  2008年05月24日

本質的な形態を的確に表現し、奏でられる音色はプリズムの純粋色に還元される光彩が、まるで極北の天を突くようである。ドビュッシーの『美心像』の背後に隠された情景は、ベロフの鋭利な眼差しにやっとのことで耐えているが、最早〜思想の内面までも表出されているようだ。このような良質の美的ナルシズムには、滅多に出逢えるものでない！評価は最高を超え天を突く？....

 

ノッポ  |  兵庫  |  不明  |  2007年09月23日

再び失礼します。TVで彼を見て興味を持った方へ。ここで聴ける演奏はレッスンで演っていた様な少しおぼろげで幻想的な演奏とは違います（人により印象が異なるでしょうが）。上手く言えませんが、おぼろげで幻想的なものを、極めてくっきりハッキリ表現したものです（ポリーニのショパ練みたいと言えばいいのかな･･）。そして今の彼の演奏を見て、「指が器用に動くだけなら生徒の方が上」と思った方は、こと技巧に関しては今と昔の彼は別物と思って下さい。ここでのベロフは、恐ろしい程の超絶技巧をサラッと弾いてのける怪物です。

 

ノッポ  |  兵庫  |  不明  |  2007年05月26日

夢見心地にさせてくれないドビュッシー。全てが明晰に弾かれています。これはこれで良いものですが、問題は音量で録音レベルが小さすぎます。PPPにあわせるとｆｆｆがでか過ぎ、逆にすると小さい音が聞こえません。皆が皆、 防音がシッカリしたリスニングルームを持っているわけでは有りません。もうちょっとどうにかならないでしょうか。ヘッドホンで聴くのもねぇ。

 

憲一郎  |  さいたま市  |  不明  |  2005年11月24日

よく切れる刀でサクサクと切った、その表面がクリスタルのように輝いている、そんな切れ味鋭い演奏。「子供の領分」も「ベルガマスク」も良いですねぇ。私は十分潤いあるように聴こえます。　同じ方法で弾かれたシューマンのクライスレリアーナもなんとか復活できないでしょうか？HMVさん、お願いします。

 

七海耀  |  さいたま市  |  不明  |  2005年05月29日

ドビュッシーのピアノ曲にはある種の明晰さのようなものが欲しい。ベロフのピアニズムはその点素晴らしい。録音も良く、これ一組あれば十分満足できる。

 

彦左衛門  |  福岡  |  不明  |  2003年09月18日

１９７０・７１年録音の諸作が素晴らしい。当時二十歳過ぎのベロフの意気の良い瑞々しさは特筆に価する。青春の才気と素直さがドビュッシー音楽の真髄に単刀直入に迫っていくのだ。７９・８０年になると鮮明すぎる録音のせいかシャープさが音楽の潤いを減じる瞬間なしとしない。それでも鮮やかな演奏だ。