ニャンコ先生  |  Tochigi  |  不明  |  2013年01月19日

グリーグのピアノ協奏曲、なぜか「胸のすくような」快演に巡り合えずにいた。珍しい交響曲とのカップリングに魅かれて購入し、やっと「これだよ、これ」という協奏曲の演奏に出会えた。管弦楽の音がやや軽いが、デュシャーブルの、硬軟のタッチを使い分けてつくり出す多彩なピアノの響きにより、青年グリーグの覇気とロマンが聴く者に迫ってくる。交響曲も、管弦楽曲でお馴染みのグリーグのオーケストレーションの上手さにより、全楽章飽きさせることなく作られていて、この曲がなぜあまり演奏されないのだろう、と不思議に思えてくる。こちらはノルウェイの演奏者による収録で、愛情と気迫のこもった演奏が秀逸である。

 

イザベッラ  |  神奈川県横浜市  |  不明  |  2006年03月23日

グリーグのピアノ協奏曲は完成度が高い。とくに第2楽章はオーケストラの響きが秀逸で、実に美しいハーモニーを作り出している。各楽章は断片的に国内のオムニバス盤にも顔を出しており、録音のレベルも折り紙つきだ。ピアニスト、指揮者そしてオーケストラのどれも粒がそろっている。レーベルの関係で国内で手に入りづらいのがとても惜しい。