『バニタ・マーカスのために』 マルカンドレ・アムラン
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うーつん | 東京都 | 不明 | 2018年05月06日
私たち音楽を聴く者は多かれ少なかれ「音楽のフィナーレ」に向けて聴き方を予想しているのではないだろうか。主題が提示され、展開し、再現され結末を迎える…、形式は様々あろうがおおむね音楽における「今どこ?」が分からず、フィナーレが見えてこないと恐らく大概の人は不安に駆られるのだと思う。 そこでフェルドマンだが、かれの作品を聴いていてその種の不安は(個人的には)出てこない。その静寂と微視的に時間が流れていくような音響にむしろ安心して身をひたすことができる。この『バニタ・マーカスのために』も同様だ。外道な聴き方かもしれないが、聴きながらボーっとしてみると非常に贅沢な時間を過ごせたと思ってしまう。音楽として聴かない音楽、と言えばよいだろうか。 ・・・おすすめです。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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hyperion | 京都府 | 不明 | 2017年07月26日
わたし自身は、コンテンポラリーをメインとするドイツ系の二人のピアニスト、シュライヤーマッハーとリープナーによるこの作品の録音しか聴いてはいないのだが、アムランのこの演奏も、フェルドマンの秘めやかに光沢を放つ水晶のような世界を解き放ち、聴く者を深々とした瞑想へと誘い込む。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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