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ヴェルディ(1813-1901)

CD 【中古:盤質A】 『アイーダ』全曲 カラヤン&ウィーン・フィル、テバルディ、シミオナート、他(1959 ステレオ)(2CD)

【中古:盤質A】 『アイーダ』全曲 カラヤン&ウィーン・フィル、テバルディ、シミオナート、他(1959 ステレオ)(2CD)

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    一人のクラシックオールドファン  |  兵庫県  |  不明  |  2011年02月19日

    エジプトのムバラク氏が辞任に追い込まれた事に特に関係はないのだけれど久しぶりにこの1959年カラヤン51歳の頃録音した「アイーダ」を聴きました。周知の様にオペラ「アイーダ」はスエズ運河開通を祝って建てられたエジプト・カイロの大オペラ劇場のこけら落とし公演のために作曲されました。舞台は古代エジプト紀元前1200年?頃、その古代エジプトとエチオピアとの戦いの最中にエジプト王女アムネリスが恋するエジプト将軍ラダメスと、戦いでアムネリスの奴隷となっているエチオペア王女アイーダとの悲恋物語で、最後は死刑を言い渡されたラダメスと共に死ぬことを選んだアイーダの二人が死んでいく処で幕切れとなるストーリーで途中かの有名な凱旋行進の場もそうですが挿入された美しいアリアとオリエンタル的なメロディも聴きもので代表的なオペラなのですが最後の悲劇〆めはオペラチックな盛り上がりとは異なり少し興奮性は低くはなっております。さて、本演奏盤(タイム前奏3’54、第1幕36’49、第2幕42’55、第3幕33’13、第4幕32’49)はいろいろ現在も数多く出ており殊にステレオによる視覚的なオペラの録音として合唱・演奏に舞台裏での左右拡がり感及び前後奥行き感を持ち込み遠近感を再現すべく当時最新の技術で名プロデューサー/カルショウを軸にこれ又当時の名歌手テバルディ(S、37歳)、ベルゴンツィ(T、35歳)、シミオナート(MS、49歳)その他を集めて、オーケストラをVPOとして実施されたものです。この頃のカラヤンは既にある権力を把握しつつありましたが後年の様なカラヤン節は薄く比較的ストレートでしかも上手い語り口と運びが臨場感と共に偉大な名盤となったもので彼の「アイーダ」はいろいろ海賊盤でライブ物もある様ですが正規のものでは二十年後1979年オーケストラ、合唱団は本盤と同じにフレーニ(S)、カレーラス(T)、カップッチッリ(MS)他でスタジオ再録されたものが例のアイーダ・トランペットに日本の楽器メーカーの製品が採用された事でも本盤に負けず名演となっているそうです。第1幕ラダメス(ベルコンッイ、T)の「清きアイーダ」での朗々たるアリアから聴き入ります。「勝ちて帰れ」でのアイーダ(テバルディ、S)による長い台詞とアリアはスケール感があり続く火の神殿での舞台作りの音色の奥行き感も素晴らしいです。第2幕冒頭の奴隷達による合唱では美しい旋律が舞台での彼らの踊りを目の当たりに感じさせVPOも手を抜いてはおられません。「武運つたなくお前の国は」でのアムネリス(シミオナート、MS)、アイーダ(テバルディ、S)との虚々実々の緊迫したやりとりの後かの有名な凱旋行進曲の場面に入って行きます。第3幕の初めのところは脇役陣がしっかり固めアイーダ(テバルディ、S)が「「ここにラメダスが来るはず」で期待と不安の入り交ざった感情をもはや「楽器」となりきった彼女の実力が発揮されます。ラダメス(ベルコンッイ、T)、アイーダ(テバルディ、S)の二重唱はオペラの醍醐味で最後この幕閉めの引き締まったオーケストラはティンパニーでも象徴されました。いよいよ最終第4幕アムネリス(シミオナート、MS)の親しみ易い歌と駆け引き的な二重唱での見得切りも聴き処。ラダメスが死刑を言い渡される場面での伴奏の凄さは録音が充分カバーしてくれ最後先述のラメダス、アイーダの両人が石牢で死に至る場面で「天の扉は開いている・・・」と二人が繰り返し甘くメロディし静かに一時間半のオペラは終わります。マァとにかく有名なオペラの名盤として聴いておくべきものかと思います。昨年百歳を目前に亡くなったシミオナートはこのアイーダのアムネリスが(本盤ではもう年齢こそ重ねてはいるものの)その気高いルックス、プライド高さゆえの当り役でHMVカタログだけでも本演奏の他に1951年グイ指揮RRSO、1953年バルビローリ指揮CGO、1956年ヴォットー指揮OCTSそして1961年イタリアオペラ日本公演1961年カプアーナ指揮NHKSO(但しDVD)が載っておりアリア的なものが少ない役なのに存在感充分な役回りを演じています。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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