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リムスキー=コルサコフ (1844-1908)

CD 『シェエラザード』『スペイン奇想曲』 ロストロポーヴィチ&パリ管弦楽団

『シェエラザード』『スペイン奇想曲』 ロストロポーヴィチ&パリ管弦楽団

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    シャルヴェンカ  |  千葉県  |  不明  |  2021年11月15日

    1979年の録音直後に心臓発作で急逝したキリル・コンドラシンとアムステルダム・コンセルトヘボウ管による記念碑的名盤を長年愛聴してきたが、つい最近今一番信頼しているオケ、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管とヤルヴィの84年録音盤を聴き、これはコンドラシンを意識したな、とニヤリとした私。80年代初期のレコード芸能誌の評論家投票で、そのコンドラシン盤を抑えて1位になったのが、このロストロポーヴィチ盤、今回HMVで中古盤を入手。するとコンドラシンこそロストロポーヴィチを意識したのではと、またニヤリとしてしまった。まず第1楽章冒頭、トロンボーンの重圧なテーマ、これほどたっぷり響かせた演奏はほかにない。楽章全体でもコンドラシン盤より2分も遅い。そして第2楽章のあの静寂を引き裂くトロンボーンのソロ、楽譜上の3連符の音符の間隔を少し開けて演奏しているが、この方法は10種類以上聴いた中で、ほかにコンドラシンしか採用していない。これを聴き慣れてしまうと、単なる3連符が滑稽に聞こえてしまう。このトロンボーンのソロと続くトゥッティについてはコンドラシン盤が最もエキサイティングだ。一番の聴き所はリズムが目まぐるしく変化するフィナーレ。コンドラシン盤は勢い余って時々リズムが乱れるのに対して、ロストロポーヴィチ盤はほぼ完璧。オーケストラ側も指揮にぴったり食いついている。そして船の難波を表現する終結部へ。全曲を通じて大変面白く聴かせてもらった。私の中では感性のコンドラシン、理論のロストロポーヴィチ、そしてその中間がヤルヴィという印象だ。但し、全ての楽章に象徴的に登場するヴァイオリン・ソロは圧倒的にコンセルトヘボウ管のヘルマン・クレバースの演奏が抜きん出ている。当時、コンセルトヘボウ管が余りにも好きで、ヨッフム、アシュケナージ、その後しばらくしてシャイー指揮の東京公演に足繁く通ったな。デュトワ、プレヴィン、バレンボイム、古くはカラヤン、マゼールなど、世界の一流オーケストラの演奏が沢山あるが、私には前述の3つの演奏がベスト3である。

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  • ★★★★☆ 

    ゆうさん  |  静岡県  |  不明  |  2012年10月25日

    名盤の誉れ高く、シロウトが口を挟むのおこがましいが、趣味の問題ですのであしからず。冒頭のトロンボーンからバリバリとロシア的な存在感を響かせていますが、意外と弦楽器はおとなしく軽〜く、それこそシルキーな雰囲気をかもし出しています。ですから尚更金管や木管の図太い音色が突出してしてしまうようです。絶妙なバランス、不思議なバランスを保っているのでしょう。当時のロストロポーヴィチならストレートに野暮なまでの演奏を期待したな。

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  • ★★★★★ 

    shef  |  栃木県  |  不明  |  2011年12月05日

    ジャケットのシャガールのようにロマンティック、大胆かつ色彩的な演奏だった。パリ管も健闘、パレットの色の多さは華やかで弦はしっとり唸る。 ロジェストベンスキーが振ったパリ管(ロシア管弦楽曲集)の切れ味の良さと万華鏡のような色彩の豊かさを彷彿させる。 演奏の方向性は真っ向「感覚的」で、構造性とか構築性を感じさせるようなどっしりした安定感には欠ける(この点ではBPOを振ったマゼールが良い)。 ただここまで感覚的、情緒的に演奏されてしまうと頭が下がる。 これも有りだよね、と。 アルマニャックのグラスを片手に、ソファにくつろいで何も考えずに聴くには最高のシェエラザードであることは間違いなく、それだけであっても持つべき価値のある1枚だと思う。 心身ともに疲れたとき、最高の、そしてゴージャスな時間をもたらしてくれる。

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  • ★★★★★ 

    TKOクラシック  |  神奈川県  |  不明  |  2011年11月26日

    「シェエラザード」の屈指の名盤です。こてこてのロストロ節。土臭い「シェラ」の代表格です。バイオリンのソロも素晴らしい演奏をしています。オケがパリ管というのも貴重ですね。パリ管だったから、この程度におさまり、名盤になったのかもしれません。ロストロさんの残した指揮者としての録音のベスト盤ではないでしょうか。「シェラ」については、当盤とカラヤン盤、デュトワ盤、ゲルギエフ盤を愛聴しています。いずれにしてもバイオリンのソロの力量が問われますね。

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  • ★★★★★ 

    ほんず内閣総理大臣  |  北海道  |  不明  |  2011年06月17日

    これこそ名盤!!文句なしの名演だ。表情の濃い、雄弁な指揮に、ゴージャス極まりない色彩に溢れたオーケストラ。そしてアナログ末期の艶と潤いのある録音。どこをとっても不満の持ちようがない。この録音を思い立ったプロデューサーさんは本当に偉い。レコードに「時代の刻印」という使命があるなら、万事それにかなった名企画でしょう。指揮者としての意欲にあふれていたこの頃のロストロさん。パリ管もマルティノン時代のこの頃は最もきらびやかな音を出していた時期じゃないかな。最近は録音の悪さで定評のあるEMIもこの頃はいいですね〜。鮮烈で、レンジも広く、大管弦楽を余すところなくとらえています。すべてがパーフェクト、名盤です。シェエラザードを語る時、欠かすことのできないディスクです。

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  • ★★★★★ 

    ALOHA21  |  静岡県  |  不明  |  2010年07月04日

    多くの演奏を聴いてきたけれど、最も優れたものの1つ。ロストロポーヴィッチはダイナミックで起伏が大きい指揮をするが、この曲も同様にスケールが大きい。録音も良く、名盤。

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  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2009年05月26日

    冒頭のあくの強い金管の土俗的な響きにまずは驚かされる。ゲルギエフでさえも、上品に聴こえるくらいだ。ロストロは、えげつないくらいの民族臭ふんぷんたる演奏で、この曲がロシア民族楽派の急先鋒であった5人組の手による作品であることを再認識させてくれる。それにしても、オーケストラがパリ管とは!ロストロがチェロだけでなく、指揮者としても偉大な芸術家であったことを示している。

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