トップ > 音楽CD・DVD > クラシック > ベルリオーズ(1803-1869) > 幻想交響曲、ローマの謝肉祭 ルドルフ・ケンペ&ベルリン・フィル、ウィーン・フィル

ベルリオーズ(1803-1869)

CD 幻想交響曲、ローマの謝肉祭 ルドルフ・ケンペ&ベルリン・フィル、ウィーン・フィル

幻想交響曲、ローマの謝肉祭 ルドルフ・ケンペ&ベルリン・フィル、ウィーン・フィル

商品ユーザレビュー

  • ★★★★★ 
    (0 件)
  • ★★★★☆ 
    (0 件)
  • ★★★☆☆ 
    (1 件)
  • ★★☆☆☆ 
    (0 件)
  • ★☆☆☆☆ 
    (0 件)

レビューを書いてみませんか?

レビューを書く

検索結果:1件中1件から1件まで表示

  • ★★★☆☆ 

    karajan fan  |  北海道  |  不明  |  2011年01月04日

    まことにケンペらしい演奏です。 ケンペらしい、、、つまり小生は落ち着いた序奏を持つ演奏と云いたい訳ですが、 第一楽章はゆっくり始まりますが、一つ一つの音がやせることなく、むしろ様々な味付けが施されているようです。 両翼配置なのでしょうか? 各々の弦楽パートが軌跡を残しながら木管群に旋律を受け渡してゆく様はまるで天空の流れ星のようです。 第二楽章は軽めの低音から静かに入り、それに続くハープの残響がとても幻想的です。 はやる気持ちを抑えるかのようなハープのアルペジオはまさに落ち着き払ったケンペの特徴的な演奏の一端と感じます。 大袈裟な表現ではなく、ちょっと焦らしたテンポ設定は恋する男女の感情でしょうか。 奥行き感のある響きはここではとても効果的です。 第三楽章はそれまでいい感じだった幻想的な雰囲気が、急にくっきりとした交響曲へと変化してしまいます。 これは当時のベルリンフィルの音質のせいなのでしょうか? それとも無理なライト感を維持しようとした結果なのでしょうか?非常に残念です。 終楽部でのティンパニとコールアングレの掛け合いは申し分ありませんが、既に時遅しの感が否めません。 第四楽章はゆっくりとしたテンポの低音楽器群から透明感のある金管アンサンブルへと移行するのですが、いまいち盛り上がりに欠けています。 ここでもライトな響きを維持しようとしていますが、明らかに不自然さを感じてしまいます。 最終楽章はさすがにベルリンフィルの卓越した金管アンサンブルが咆哮しますが、全体的には後方からちょっとくすんだ(透明感はあるのですが)響きに聴こえます。 よく云えば奥行きのある響き、悪く云えばバラバラな響きということになるのでしょうか? もう少し熱気を帯びた作りだとこのような隔し味も上手く作用するのでしょうが、ちょっと物足りなさを感じます。 響きのブレンド感に乏しく、ベルリンフィル自慢の低音の重圧感が全く感じられません。 このような書き方をすると全体的には否定的な印象になるかもしれませんが、そのような「作り」とするならばそれは一つの解釈と受け取ることが出来ます。 そうであればその先は嗜好の問題となるでしょう。 小生の評価としては総じて折り目正しい演奏ではあるのですが、面白みに欠ける演奏と言わざる終えませんが、芸術的には出来上がっているものと感じることが出来るので、年齢や環境とともに評価が変わる時が来るのかも知れません。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

検索結果:1件中1件から1件まで表示