イツァーク・パールマン/DG録音全集(25CD)
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torasan | 東京都 | 不明 | 2020年11月15日
凄いテクニックだ。あの太い指からよく紡ぎ出されるものと感心した。録音も、旧EMIのガサガサとした、楽器を掻き鳴らした物に比べると、遥かに音楽的だし、バイオリン本来の良さも出ている。ただ問題もある。はたしてパールマンは、心から曲に共感して演奏しているのだろうか?テクニックと、楽天的な性格を発揮し、曲をそれらしく仕上げてはいまいか?ハイフェッツの演奏が曲の本質に迫りきる前にハイフェッツそのものを感じてしまうのと似ている。従ってパールマンの個性がツボに嵌まる方や、BGMとして聴かれる方にはこの上ないものでしょうが、私には幾分か薄っぺらいものに響くのです。1970年代初来日した頃の演奏や、RCAに残したひたむきな演奏が懐かしく、後年円熟という名で身に付けた『それらささ』『アメリカナイズ』に進化してしまった彼が残念でならない。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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saitaman | 埼玉県 | 不明 | 2015年11月07日
ほとんどが名演と呼んでいい演奏である。録音も安定している。アシケナージと組んだBeethovenのバイオリンソナタはDECCAでの録音でピアノの優位性が目立つ。バレンボイムとの相性は抜群に良く、Mozartのバイオリンソナタは流れるようなコンビネーションを楽しめるし、パリ管をバックに弾くLalo、Berlioz、Saint-saens、Wieniawskiもいいし、CSOとのElgarも悪くない。レバイン&VPOとのMozartのバイオリン協奏曲はVPOらしい流麗な後押しがいい。小沢やメータと組んだ演奏も見事なものである。11人の方が、このレビューに「共感」しています。
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