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シュトラウス、リヒャルト(1864-1949)

DVD 『ナクソス島のアリアドネ』初稿版 ベヒトルフ演出、ハーディング&ウィーン・フィル、マギー、モシュク、カウフマン、他(2012 ステレオ)(2DVD)

『ナクソス島のアリアドネ』初稿版 ベヒトルフ演出、ハーディング&ウィーン・フィル、マギー、モシュク、カウフマン、他(2012 ステレオ)(2DVD)

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    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  2014年09月11日

    シュトゥットガルト版初演百周年の記念上演。ただでさえ貴重なオリジナル版だが、現在望みうる最強の布陣を敷いた、きわめて充実した内容。1912年の初演では二時間超の演劇に一時間半以上(序幕はないが、オペラ本体は改訂版より少し長い)のオペラが続くという長丁場になり、演劇の客、オペラの客どちらからも不評を買ったのだが、今回はザルツブルク音楽祭演劇部門総監督(一般には音楽祭と呼ばれるが、このフェスティヴァルには演劇の公演もある)という要職にあるベヒトルフが、台本作者ホフマンスタール自身も登場するメタフィクション(一番外側の枠)を加え、しかも三十数分のシュトラウスの付随音楽(実はその大半、組曲になっている曲は1917年、オペラから切り離して『町人貴族』だけを上演した時に作曲されたもので、1912年の初演時にはなかった)を全部盛り込んだ上で、『町人貴族』を手際よく一時間半にまとめている。日本語字幕がないのは痛いが、これならオペラ・ファンも楽しめるだろう。楽屋の場でのホフマンスタールの台詞などは完全新作と思われるが、彼が未亡人になった伯爵夫人に「死を超える愛」を信じさせるために自作のオペラを見せるという枠部分の物語が、ちゃんとオペラのメインテーマと照応しているのも、気が利いている。 オペラ部分の演出は、かつての「とんがっていた」読み替え演出家ベヒトルフとは別人のような正攻法。ただ、演劇部分の登場人物がオペラにもからんでくるのが特徴で、退屈になりがちなアリアドネの嘆きの場も伯爵夫人が彼女の分身(ダブル)として動いたり、『町人貴族』の主役ジュールダン氏が茶々を入れたりすることで、飽きさせない工夫がある。これまた長大なツェルビネッタの大アリアも見せ方がうまい。題名役マギーは実に素晴らしい。2006年チューリッヒでの上演(改訂版)でもとても良かったが、今回はさらに堂々たる風格がある。同じくチューリッヒ版にも出ていたモシュクは、年をとればとるほど、むしろどんどんうまくなる不思議なコロラトゥーラ・ソプラノ。改訂版より格段に至難な大アリアを見事に歌いこなしている。ヘルデンテノールとしては異例な高音域が要求されるバッカスは、声楽的にはカウフマン向きではないかもしれないが、見た目は百点満点。やはりイケメンはお得だ。ハーディングの指揮も文句なし。伸び悩みと言われたこともある彼だが、少なくとも2012年夏は、サイトウ・キネン・オケとの『アルプス交響曲』と合わせてシュトラウスで二つ良い仕事をした。

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    oni-bikkuri-syakkuri  |  山梨県  |  不明  |  2014年02月16日

    この「ナクソス島のアリアドネ」は、珍しく初演時の形式を踏襲してモリエール原作、ホフマンスタール台本による芝居にR・シュトラウスが付随音楽を付けた「町人貴族」と、その中の劇中劇として上演されるオペラとしての「ナクソス島のアリアドネ」を、通しで上演されています。また、単に「初稿版」の復活上演という意味だけではなく、演出家のスヴェン・エリック・ベヒトルフが更に手を加えて、この2012年夏のザルツブルク音楽祭のためのオリジナル・バージョンとして制作した、かなり独自色の強い舞台であると感じます。 それは第1幕冒頭でいきなり「ホフマンスタール」自身を、伯爵夫人とのロマンスの架空の当事者として、この芝居の狂言回し役に登場させていることを見ればわかります。この役者さんは、これに加えて「伯爵」の役と、「音楽教師」の役の3役を同時進行で演じますので、少々複雑です。すべてはベヒトルフの化身と考えられるこの「ホフマンスタール」が、”Imagine like this.... ” のように舞台を展開させて行くと考えるとわかりやすいと思います。実際のホフマンスタールの台本自体を読んだことはないですが、この舞台を観るかぎり、そうのように解釈できました。 貴族に憧れる成金の町人貴族ジュールダン役のコルネリウス・オボーニャのコミカルだけれど、どこか人間味のある演技は秀逸。執事長に小ばかにされながらも、歌やメヌエットのお稽古、フェンシングのお稽古を披露したり、慣れないバレエのレッスンを受けたりで、観ていて少々気の毒なくらい七転八倒の熱演。 舞台や衣装も古風ながら美しく、色使いもきれい。比較的小編成のウィーン・フィルの演奏は、室内楽的で実に優雅で上品。R・シュトラウスの複雑な音符も、どこまでも美しくウィーンらしく聴こえます。主役の3人の歌手はもちろん、3人の妖精やツェルビネッタ一座の面々もなかなかの出来映えです。日本語の字幕が無いというのは、残念ですね。

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    カズニン  |  東京都  |  不明  |  2014年01月24日

    ソニー製なのに日本語字幕が無いのは不思議です。

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