管弦楽曲集 サンティ&パリ音楽院管弦楽団
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金山寺味噌 | 愛知県 | 不明 | 2020年05月11日
N響や読売日響との共演で日本のファンにもお馴染だったイタリアの名匠ネッロ(ネルロ)・サンティ、息の長い活躍をした人だったがその割には録音のたぐいはあまり多くない。基本的にオペラの人だったし、晩年CDとしてリリースされたN響や読売日響を指揮した録音がほぼライブ録音だった事を考えると、スタジオ録音を好まなかったというのも理由になってるのかもしれない。本盤はサンティとしては珍しいスタジオ録音である。 ヴォルフ=フェラーリというと現在では『マドンナの宝石』間奏曲のみで知られている作曲家という印象だが、実際にはかなり多くの作品を書いている。本盤はヴォルフ=フェラーリが残した歌劇の中の管弦楽曲を抜粋したもので、他にこういうアルバムが少ないというせいもあってか長くカタログに残り続けている名盤である。1959年4月27&28日、パリ、メゾン・ドラ・シミでの収録。ヴォルフ=フェラーリはイタリア人とドイツ人のハーフという出生のゆえか、イタリア的な華やかさとドイツ的な堅実さを兼ね備えたような独特の作風の持ち主として知られているが、録音当時29歳の若きサンティはその辺をうまく捉え、スッキリと表現している。さすがに後年ほどの貫録はまだないものの好漢健闘といったところか。今から60年以上前の録音ながら音質も良好なのは録音自慢で知られたデッカだけのことはある。 2020年2月6日、ネッロ・サンティ、チューリッヒにて逝去、88歳没。数々の名演に感謝します。合掌。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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