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シチェドリン、ロディオン(1932-)

CD 『封印された天使』 ミーニン&ソ連国立アカデミー合唱団、モスクワ室内合唱団

『封印された天使』 ミーニン&ソ連国立アカデミー合唱団、モスクワ室内合唱団

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    ユローヂィヴィ  |  大阪府  |  不明  |  2015年03月16日

    レスコーフの小説『封印された天使』をもとにして教会スラブ語で歌われる作品。 『封印された天使』はムソルグスキイの歌劇『ホヴァンシチナ』にも登場する分離派教徒たちが主人公だ。 原作の『封印された天使』は読んだことがないが、ドストエフスキイが『作家の日記』1873年の「途方にくれたお顔つき」という題で最近読んだ現代文学作品として分析をしているのを読んだことがある。 シチェドリンは合唱とフルートの為にこの作品を作曲し、レスコーフの作品からは歌劇にもオラトリオにも作曲出来そうだが、仕上がった作品はまるでミサ曲のようでとても美しい。 シチェドリン自身、家系としてロシア聖教に深い関わりがあり、音楽を学び始めた頃からロシア聖教の典礼音楽が特別なものであったという。 ソヴィエト時代に宗教は基本的に禁止されていて教会は荒れ放題だったり、破壊され市営プール「モスクワ」になった有名な救世主聖堂の例もあるが、ソヴィエト崩壊から新生ロシア誕生以降、ロシアの人々にとってロシア聖教が再び心の拠り所となっているという。 ソヴィエト時代、幾つかは生きた教会はあったものの、人々が信仰を持っていても表向きは隠していたと言われる時代を考えるとこの作品は実に意義深いものだ。 教会からイコンが運び出され射撃の的にされていた話を読んだことがあるが、そんな時代でも信仰を持ち続けた人にとってはなおさらだろう。 (この作品の初演は1988年の6月18日。)

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