交響曲第6番 C.リンドベルイ&ノールショピング交響楽団
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Papachan | 北海道 | 不明 | 2013年08月21日
私にとって、ありとあらゆる交響曲の中で最高の作品です。この曲を聴かずしてクラシック音楽を語ることができるだろうか? これは交響曲と言う音楽の、ひとつの最終結論である。大げさな言い方かもしれませんが、私はそれほどの価値を持つ音楽だと思います。低弦が奏でる何かの聖歌のような陰鬱な冒頭部から、嵐のような中間部、そして金管による絶望的なファンファーレ……。この曲には最初から最後まで全く救いがありません。しかし、恐ろしいまでに美しい。その美しさは、官能的なものとは程遠く、ある種の凄みをもって聴き手の心を激しくえぐるように迫ってきます。たどりついた先にあるのは、自作の「裸足の歌」の最終曲による、あきらめとも思えるような「歌」なのです。既成の音楽による感動をはるかに超えたところに、この交響曲の美があります。この曲はいままで、トロヤーン指揮ベルリン・ドイツ響のcpo盤でしか聴くことができなかったので、このリンドベルイ盤の登場は喜ばしい限りです。演奏自体は総じてややトロヤーン盤の方が完成度は上かと思いますが、この曲を真摯に演奏し、その美を全力で伝えようとするこの演奏も十分に魅力的であり、推薦に値します。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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