CD版 永遠の故郷
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うーつん | 東京都 | 不明 | 2015年01月04日
私自身は先にエッセー本を購入し、「ここに書いてある曲を聴きながら読めたら…」と思ったらこのCD版の存在を後づけで知り購入したクチ。 筆者あとがきにもあるようにあの本にある歌曲全部集めるのは至難、このCD版は非常にありがたい。同時に歌曲の広い世界に分け入りたい場合にも「あ、これいいな。」と発見が多い選曲と質の高さが嬉しいところ。 今までシブすぎ(の先入観)で敬遠していたヴォルフも少しずつ聴いていきたくなったし、プーランクの歌曲にも興味がわきつつあるなど効果も出始めている。 エッセー本と合わせての「ご使用」が良いと思うが、一度に読むことはせず、折に触れてページをひも解くやり方がおすすめ。 肩ひじはらず、ふわっと歌曲の世界にいざなってくれる良書と思う。 吉田秀和さんの人生の中で触れたものを聴く、というより氏が「人間」としてたどってきた道は、我々も多少の差こそあれ同じような体験をしていくであろうし、その道中で滋養のような意味で歌が聴かれていくのでは…という共感をもって読んで聴くことができるのではなかろうか。 吉田秀和さんからのGift(贈りもの)として大事にしていきたい。ありがとうございました。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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セッチー | 埼玉県 | 不明 | 2012年08月24日
吉田秀和さんは長い間、我々音楽愛好家に音楽、文学、美術の広い分野にわたる作品で知的な好奇心を刺激してくださいました。これによって我々の人生がどれだけ豊かになったことか。今回の作品は同名の著作と両者相まって最高レベルの内容と楽しみを与えてくれる、丁寧に大事に作られたセンスあふれる力作です。現代人としての氏の鋭敏な感受性と誠実さ、内容の水準の高さは驚くべきものです。 マニアックな、あるいは取り澄ましただけの、独りよがりのいびつな音楽愛好家にならないためにも、今後に向けて自分の感性を磨き高めてくれる、最後で、最良の作品です。吉田さん、長い間ありがとうございました。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ヴァニタス | Chiba | 不明 | 2012年08月10日
ある音楽を聴くとき、その作曲家や演奏家に思いを馳せながら聴くことはあっても、その音楽の選者に思いを寄せて聴くことは滅多にないことかもしれない。「吉田さんはウルゴスキの《エリーゼのために》に反応したのか」「バルトリをさぞ面白がって聴いたんだろうな」等々。普段、歌曲を聴かない私にとって『永遠の故郷』は子供が絵本を開くときのそれに似た、目くるめく世界への扉となっている。プーランクの歌曲など、このセットがなかったら一生聴かなかったと思うが、そのユーモアと洒落た語りにたまらない魅力があることを知った。私にとっての歌の教科書だ。『永遠の故郷』は吉田さんの約一世紀に渡る音楽体験の個人史であるとともに、唯一無二の氏の「センス」が示されている。思わず触れたくなる装丁、CDの均整の取れた音質など細部に渡る仕事が感じられる美しい「作品」だ。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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みーちゃん | 京都府 | 不明 | 2012年06月16日
今回吉田氏の著作とリンクしたCDが発売されると言うことで楽しみにしていましたが、発売を待たずに亡くなられたことは非常に残念でした。 氏の文章を彷彿させるものばかりで、一気に全曲を聴き終えました。 100曲近い曲の感想を書くことが難しいですが、、あとがきでも述べられていましたが本で紹介された曲を全て聴くには多くのCDを購入しなければならないため、CDで照会したものだけのCDを作成されたものです。 それぞれの演奏者のCDを何故選んだ理由に関して簡単ではありますが、紹介されており、曲を聴く上で参考になります。 さらに、曲目と演奏者の一覧作曲者毎の一覧・歌崎氏による演奏者略歴録音年月日も記載されており、便利です。ただ、残念なことに収録CDが紹介されていないため仮に気に入ったものがあっても購入することが出来ないのが残念です。 また、CDと氏の翻訳された歌詞の冊子がセットになっており、原詞と和訳が見開きで記載されていますが、歌詞を見ながら聞くのは少し面倒です。 今回は音楽のみを一気に聴きましたが、これから時間をかけて歌詞も味わいながら聴き直したいと思います。 古い音源もありますが、録音状態もよく問題のないものばかりです。 また、通常では考えられない色んなレーベルのものが含まれており、吉田氏にして出来たものと言えます。 分売がないので、高く感じられますがCD1枚当たり2千円で氏の詞の翻訳もついていることを考えればお得であると思います。氏の著作でクラシックに関心を持たれたかには是非とも氏と共通の音楽を聴き楽しんで頂きたいと思います。 氏の著作を読まれたことが無い方もリート入門として購入することもありかと思います。 最後にですが、発売前に亡くなられた吉田秀和氏のご冥福をお祈りしたいと思います。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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