ショパン (1810-1849)

CD バラード(全曲) ルイサダ

バラード(全曲) ルイサダ

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    うーつん  |  東京都  |  不明  |  2018年05月04日

     自由にくずして弾きすぎると曲がダメになるし、楽譜通りにやってもつまらないものになる。  ショパンのピアノ曲はこのバランスが難しいのかな、なんて思うことがある。 そこにきてルイサダのショパンはそのバランスのギリギリの線をいっている気がする。人によって彼のショパンはクセがありすぎると感じてしまうのではないだろうか。バラードのような語り物系こそルイサダの個性がうまく出せる(そして人によっては「語り過ぎ」と思われる)作品だと思う。私的には当盤は「面白い!」となる。これがバラードの代表盤とは言わないが、バラードらしい演奏としてお薦めしたい。

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  • ★★★★★ 

    chopianism  |  北海道  |  不明  |  2011年06月20日

    ルイサダはショパンとの深い魂の交流の末に、これまでのショパン像にあえて挑戦している。ショパンの流儀を超えてかなり自由に行なわれる左手のルバートは、右手との調和をあえて無視してまで独自のカンタービレを追い求めたかのよう。独特のオブリガートも、新たな旋律に光をあてることで、ショパンの心の奥底をえぐり出そうとしている。先人の偉業を行儀よくおさらいするだけの演奏が多い中で、ルイサダはショパンの内側からショパンを崩し、アカデミックな牢獄からショパンを解き放とうとしている。

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  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2010年12月12日

    ショパンイヤーのトリを飾るのに相応しい超名演の登場だ。ルイサダの芸術家としての深みを存分に味わうことができるのが素晴らしい。バラードの思い入れたっぷりの弾き方のなんという素晴らしさ。これだけ崩して弾くと、演奏によっては、大仰さだけが目立って、楽曲の表層だけを取り繕った底の浅さを露呈する危険性もあるが、ルイサダの場合は、そのようなことは皆無。どこをとっても詩情豊かな抒情に満ち溢れており、そのフランス風のエスプリ香る瀟洒な味わいは、現今のピアニストにおいては、ルイサダだけが描出し得る至高・至純の表現と言えよう。緩急自在のテンポ設定や間の取り方は絶妙であり、それでいて音楽の流れをいささかも損なうことがないのは、ほとんど驚異ですらある。大ポロネーズは、一転して堂々たる巨匠のピアニズムであり、その力強い打鍵と卓越した技量は、ルイサダの表現力の幅の広さを感じさせるのに十分である。夜想曲の2曲は、バラードと同様の表現であるが、感傷に陥ることはなく、高踏的な美しさを保っているのはさすがである。録音も素晴らしい。マルチチャンネル付きのSACDは、ルイサダの至高のピアノを鮮明、かつ臨場感溢れる音質で再現しており、本盤の価値を高めるのに大きく貢献している。

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