せごびあ  |  愛知県  |  不明  |  2018年10月14日

細かいことは言わず、ただ癒されたらよいでしょう。彼女が「一番やりたかったこと」らしく、素晴らしい企画と思います。彼女のまったく別の面を知りました。音がスゴイ！と思ったら、ストラドだそうです。

 

黒熊怪  |  千葉県  |  不明  |  2011年08月07日

アダージェットは、アルマ・マーラーを思い出させる落ち着いた大人の演奏。今回は収録されていないが、彼女のカッチーニのアベマリアは本当に目のさめるような素晴らしい演奏だった。この人は、外見の明るさとは全く異なり、極度に思い詰めた悲劇性を心の奥深くに内包していて、それが突然、激しい自己犠牲の代償のほとばしりのように放射されるときがあった。かっての御苦労の多かったﾁｮｺﾚｰﾄﾌｧｯｼｮﾝ時代の初々しさと、真摯な演奏にはとても魅力があつた。これまで、彼女に本格的なクラッシック録音の機会を与えなかったことが本当に悔やまれる。テレビの名曲ルパン三世も、彼女の演奏で聴くと、どこかもの悲しく、それでいて演奏は本当にノーブルなものだった。それにしても、日本の演奏家には与えられる機会があまりに少ない。海外の器用な国際的バイオリニストは、他にもいるとしても、一連の真摯な演奏から聴くと、なぜ彼女に、ベートーベンのクロイツェルやバイオリン協奏曲等の正規録音セッションの機会を与えなかったのか、悔やまれてならない。しかしまだ遅くはない。これからの真に重要なご活躍を期待したい。