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Mahler (1860-1911)

CD "Lieder : F-Diaskau(Br)Kubekik / Bavarian Rso, Bohm / Bpo, K.Engel(P)"

"Lieder : F-Diaskau(Br)Kubekik / Bavarian Rso, Bohm / Bpo, K.Engel(P)"

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    千葉のアリアドネ  |  千葉県  |  不明  |  03/July/2011

    クーベリックとの「若人」については今さら述べることもない。フルトヴェングラーとの共演盤ともども長く歴史に残ることだろう。「亡き子」「リュッケルト」はベーム指揮というのが目を引く。往時はマーラーらしくないとの評も少なくなかった当演奏、確かに瑞々しさはあるが、情念、ファンタジーを膨らますようにはベームは指揮しない。一言で言えば、流動性は控えめで、言葉が明確に聞こえる(「句読点」が留意されている)演奏と言える(ディースカウも、クーベリックのもとでの歌唱と-曲も違うが-スタンスが少々異なって聞こえる)。この録音に先立ち63夏、ザルツブルクでこの組み合わせによる「亡き子」の演奏会が行われており、ディースカウは自叙伝「追憶(Nachklang)」(メタモル出版、1998)の中で、次のように語っている。「マーラーが思い描いた通りに正確に歌おうとすると・・・歌節ごとに微妙に異なる繰り返しを区別しなくてはならなかった。このリートチクルスは自殺思考の山だが、幸運なことに目標は達成できた。BPOは繊細な演奏をしてあらゆる難題もこなした。ベームは卓越した演奏を聞かせ、格の違いを見せつけた。すでにゲネプロで私は涙ぐんでしまった。」(P165〜166、一部略)。ベームは歌曲伴奏は行っていて〔ルートヴィヒとのザツルブルクライブが2種(「若人」69年VPO、「亡き子」72年SKD)OrfeoからCD化されている〕、更に「大地の歌」の南米初演者(51年、ブエノスアイレス)でもあるのだが「歌無し」の交響曲については、ライブ音源も、自叙伝等での記述も見当たらない。フォルム(構造)を作ることこそ芸術の要と考えていたベームにとり、マーラーの交響曲の「フォルム」は相容れなかったと考えるほうが自然な気がしないではないのだが。スッキリマーラー、あるいは楽譜中心のマーラーが隆盛の現在、このディースカウ&ベームのマーラー演奏をどう聴くか、これも本盤を聴く大きな楽しみと言えるだろう。

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