ウォルトン:『ファサード』、バックス:載冠式行進曲、ブリス:ようこそ女王陛下、他 ピアーズ、イングリッシュ・オペラ・グループ、他
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MISPRISIONER | 東京都 | 不明 | 2011年05月05日
《宝玉と勺杖》とバックスの《戴冠式行進曲》はサージェントの指揮で53年録音、《ファサード》はアンソニー・コリンズの指揮、そしてその他のウォルトンの曲(《シエスタ》《ポーツマス・ポイント》《スカピーノ》)はボールトの指揮で54年の録音、ブリスの《ようこそ女王陛下》のみ作曲者の自作自演で57年の録音(以前発売されたCDには59年と表記)。管弦楽は《ファサード》がイングリッシュ・オペラ・グループens、ボールトがロンドン・フィルの他は、全てロンドン響。録音は、《ファサード》以外作曲から間もない演奏で、当然、作曲者臨席の下に行なわれた。勿論、《ファサード》の録音にも作曲者は立ち会っているし、ブリスに至っては自作自演だ。いずれも長い間「定番」として聴かれてきたもの。殊に《ファサード》は、戦前の自作自演盤(詩の朗読もイーディス・シットウェル)を凌駕する名盤として何度も復刻され、今日に至っている。またブリスの《ウェルカム・ザ・クィーン》は、彼が英国王室楽長に就任した翌年に製作された、前年に戴冠したエリザベス女王がイギリス帝国圏内を視察旅行(「コモンウェルス・ツアー」と呼ばれ、半年に渡る長期旅行だった)する姿を追いかけたニュース=ドキュメント映画のオープニング曲(本編の音楽はマルコム・アーノルド)。初録音は54年1月(プロデューサーはW・レッグ)に行なわれたので本盤の録音は再録音になるが、演奏内容はこちらの方が優れている。ブリスの英国王室楽長前任者、バックスの《戴冠式行進曲》は、ウォルトンの《宝玉と勺杖》同様、エリザベス女王の戴冠式のために書かれたもの。中間部以降は、映画「マルタ島G.C.」(1942年)のテーマ音楽がそっくりそのまま転用されており(オーケストレーションはオルガンやベルが加わったりする)、正に映画音楽ならではの極めて感動的な盛り上がりをみせる。この曲の録音はサージェント指揮によるものくらいで、今のところ現役盤では本盤くらいでしか聴けない。音質は、いずれもモノラルだがプアではなく、モノラル後期の極めて出来の良い録音。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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