『カヴァレリア・ルスティカーナ』全曲 レヴァイン&ナショナル・フィル、スコット、ドミンゴ、他(1978 ステレオ)
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フォアグラ | 愛知県 | 不明 | 2021年03月27日
ジェイムズ・レヴァインが亡くなった。とはいえ、この20年病気で指揮台に立てた機会は少なく、さらにセクハラ騒動で引退状態だったのでショックはないのだが寂しい最後に感慨もある。そう、一時は飛ぶ鳥を落とす勢いだったのだ。私は昔からレヴァインはクラシック界のスピルバーグだと思っていた。ワクワクドキドキのエンターテインメントに仕上げる能力は抜群、ただ深みはない。コンサートよりオペラのほうが合っており、とりわけイタリア・オペラを面白く聴かせる。最高傑作がこの「カヴァレリア・ルスティカーナ」だと思う。重々しいカラヤンとは比較にならない充実ぶりで輝かしい歌とオケの饗宴であっという間に終わってしまう。歌手もみな好演。ドミンゴはプレートル、シノーポリとの後の録音よりこれのほうがよい。78年の録音だが、レヴァインが良かったのは70年代、RCA、CBS、EMIに入れていた頃だろう。オリジナル・ジャケットで出しなおしてほしいものだ。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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