smile 宮本笑里
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ワルター・メンゲルベルク | 不明 | 2008年02月18日
笑里さんの魅力がいっぱいに詰まった一冊です。しかしくれぐれも、彼女を「ヴァイオリンを弾けるアイドル」とみなすことだけは避けて欲しいと思います。笑里さんの演奏を聴けば、まさに才色兼備のヴァイオリニストであることが分かるはずです。もっとも、ややポルタメントが多過ぎたり、表情付けが甘過ぎたりするきらいはありますが、それは今後の成長と共に改善されるでしょう。彼女の演奏には、初々しさや清楚な雰囲気と、そこに垣間見える情熱や秘めた想いの同居に特色があります。それは写真にも言えることで、あどけない一面があるかと思えば思わずドキッとするほどの色っぽい表情を見せるのです。旧来型の音楽ファンからすると、いかにもアイドル的な表情に困惑するかも知れませんが、逆に従来にはない路線を行っているという意味で、興味深い演奏家と言えそうです。そんな彼女の生い立ちやヴァイオリンに対する想いが、この一冊で分かります。キラキラと輝くような魅力的な一冊です。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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