交響曲6、7 Ehrhardt / Concerto Koln

商品ユーザレビュー

  • ★★★★★ 
    (6 件)
  • ★★★★☆ 
    (0 件)
  • ★★★☆☆ 
    (0 件)
  • ★★☆☆☆ 
    (0 件)
  • ★☆☆☆☆ 
    (0 件)

レビューを書いてみませんか?

レビューを書く

検索結果:6件中1件から6件まで表示

  • ★★★★★ 

    雲谷斎  |  埼玉県  |  不明  |  2013年04月09日

    安っぽい装丁とはいえ、内容はきわめてすぐれている。ためらいなしに☆5つをつけたい。ヴィルムスはベートーヴェンと同時代人であり、育った地域環境もベートーヴェンとほぼ同じ、ただ彼ら2人の運命を変えたのは一人がオランダに向かったのに対し、もう一人はウィーンに向かったことにあったとは Fifield のライナー解説の視点(短いがこのライナーは要点をよく整理していて参考になる)。このCDに収められた2つの交響曲はヴィルムスの7曲ある交響曲の最後の2曲にあたるが、一聴してモーツァルト、ハイドンの宮廷音楽を超克したベートーヴェンの影響が明らかである。ベートーヴェンの初期の未発見交響曲といわれても、さほど違和感を感じさせないほどの豊かな構造美が耳をとらえる。6番は当時(1820年)ヘントで芸術賞を獲得したとライナー・ノートにはある。さもありなん。7番はそれにもまして力感溢れ、交響曲としての魅力たっぷり。聞きごたえ十分。こんな力作がどうして歴史に埋もれてしまったのか。ひょっとしたら、あまりにベートーヴェンと似すぎていたからなのかもしれない。この2つの交響曲を魅力ある音楽に仕立て上げたコンチェルト・ケルンの力量はさすがである。このレーベルにコンチェルト・ケルンというのもめずらしいと思ってクレディットを見ると、2002年の Archiv 録音とある。なるほど納得。世の中SACDだのプレミアム録音だのと銘打って高いCDを売りつけるのに躍起だが、買ってみると肝心の演奏はガッカリという商法が跋扈するなかで、丹念に捜すとこういう秀逸なCDにもめぐり合う(だから、廉価盤漁りはやめられない)。録音も実に優秀。SACDを3000円で売っている国内メーカーの方々、未知の優れた音楽家やその作品を発掘・紹介するという企画力を含め、この700円程度のCDに勝てる自信がありますか?

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    Dinkelbrot  |  群馬県  |  不明  |  2009年11月23日

    確かにモーツァルトかハイドンの影響があるのでしょう。またコンチェルトケルンの演奏にも関係するのでしょうが、クラウスのような響きも感じます。Wilmsについての説明はさすがに地元のブリリアント、MGGより詳しいですね。これは掘り出し物です。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    K195  |  大阪  |  不明  |  2007年11月18日

    凄い。こんな曲が埋もれていたなんて…。最近ではマイナー作品の発掘が大いに進んでいるが、ここまでのレベルの作品にめぐり合うのは稀なことだと思う。現代のレパートリーとして充分通用するでしょう。古典派晩期のマイナー交響曲として第一にオススメです。7番でのトロンボーンの活用にも注目。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    かばくん  |  とちぎ  |  不明  |  2004年08月18日

    ベルギー生まれは解説読み間違い、ドイツ出身です。Grammophne誌では今月の一枚に選ばれてました。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    かばくん  |  とちぎ  |  不明  |  2004年07月13日

    いや、ハイドンというのは言い過ぎだ。シューベルト周辺に聴こえる。古典派音楽がベートーヴェンを経てベルリオーズへと向かったのが正統的な進化経路なら、ヴィルムスはハイドンから(モーツァルトをちょっとかすめて)シューベルトを通過した平行進化型のロマン派もどきというべきか。「もうひとつの音楽史」を聴いてください。やはり10点つけたい。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    かばくん  |  とちぎ  |  不明  |  2004年06月28日

    ベルギー生まれ、オランダで活躍した、ベートーヴェンの同時代人だが、第7番は幻想交響曲の年、第6番はその約10年前に作曲されている。第9やイタリアとそう違わない時期の作品である。一聴、ハイドンあたりという印象だが、トランペットがアクセント打ちだけに留まらないとか、時代を超えてシューベルトなどが連想される。しかし、曲の完成度は高く、コンチェルト・ケルンの威勢のいい演奏と相まって、聴きごたえがある。古典派ファンには是非お勧め。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

検索結果:6件中1件から6件まで表示