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DVD ロミオとジュリエット

ロミオとジュリエット

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  • ★☆☆☆☆ 

    カニさん  |  兵庫県  |  不明  |  2013年04月24日

    あまりにひどい。映画自体は、名作です。ただ、DVDとして、商品化されたときに、画面を明らかに製作者の意図に反したトリミングによる変更がなされている。大体、この作品はシネマスコープで、ビスタではない。そのために、あるべき画像が消えていたり、登場人物の動きがおかしくなったりしている。ビデオで買った時は、TVサイズと諦めた。ところが、TVサイズの時より、酷いトリミングがなされている。デイカプリオ版でも製作者や原作の意味を酌んでいる最初と最後の原作のナレーション・シーンの変更は、悪意を感じる。また、主役の2人の若さを強調した画面を走り回る所を、ビスタにして動きをぎこちなくして、1例を挙げれば、ロミオが親友マーキュウシオを殺され、テイボルトを追うシーンでも、長い壁を走って追いかけて、画面片隅の道を背向けているテイボルトに追いすがってゆく時のロミオの激情は長い走行シーンにあるのに、壁が半分ぐらいになり、テイボルトの姿も半分切れている。シェークスピア時代の劇場構造を、知っているからデイカプリオ版はTVのニュースとしてわざと小さい画面。このぜフレり版も壁や幕、オリエンタル模様のマスキングで画面を小さくしているところが、いいのだ。そこを、トリミングしてキャラクターをクローズ・アップしてどうする。さらに、シネマースコープを意識して横の構図が多くなっているのに、ビスタで主人公の体まで縮めてどうするの。このバージョンを作った人は、馬鹿じゃないか。

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