レインボー  |  不明  |  不明  |  08/February/2014

このノリトンのわが祖国は、いわゆるモダン・オーケストラでの演奏ではなく、ガット弦を張った弦楽器を初め、出来る限り作曲当時の楽器を使った演奏で、ヴィブラートも抑え、ピッチも当時の物に合わせてある。 そのためか非常に透明感のあるサウンドで、新鮮な印象を受ける。 しかし、ただ当時の楽器で演奏した演奏というわけではなく、ノリトンの指揮の下、ロンドン・クラシカル・プレイヤーズの情熱的で推進力のある演奏が聴ける。 こういうのも良い。 一方冒頭に収録されたシュクロウプのチェコ国歌も、わが祖国に負けず劣らずの名演奏。 録音年も1996年と新しく、音質も良好で、価格も安いので、わが祖国入門用のCDとしてもお勧め出来る。

 

殿アンド姫  |  福岡博多  |  不明  |  15/March/2003

何と言っても、弦・管とも音色が透明で美しい。特にフルートや弦の弱奏部などの透明感は、現代楽器のオーケストラでは決して味わえない。各楽器の旋律がくっきりしている点も、作品の魅力が伝わって来る一因であろう。録音状況は優良で、ホールにいるよう。思わず全曲を一気に聴き通してしまった。優れた演奏である。