【中古:盤質S】 交響曲第9番『合唱』 ベルナルド・ハイティンク&バイエルン放送交響楽団(2019年2月ライヴ)
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TOCHIPAPA | 広島県 | 不明 | 2019年12月22日
ハイティンクのRCO版はカラヤンに次いで好きなCDなのでかなり期待していましたが、最初は「第九」に期待する教会音楽的な荘厳さや天国的な神々しさのようなものが感じられなくて、やや残念な気がしていました。 ところが、途中から、これまで何十年ものあいだ気がつかなかった、「英雄」「田園」「第7番」などのモチーフが聞こえてきて、「これは“第九”ではなくて“ベートーベンの九番目の交響曲”なんじゃなかろうか?!」という気がしてきました。 三楽章のテンポ感は今までなら受け入れられないものなのですが、歴とした「交響曲の三楽章」なんですよね。 そして、最終楽章。 この人類の遺産とも言える巨大な音楽の源が「フィデリオ」であったり、「フィガロ」まで隠れているのが見えてきて。それらがヴェルディやワーグナーに継承されているような気がしてきました。 おそらく史上最高齢で第九の指揮をしたハイティンクは、最後の第九を指揮するに当たって、「職人」としての至芸を残す決意をしたのでしょうか。 だとしても、オーケストラをここまでコントロールできたのは、やはり「巨匠」であったのでありましょう。 感傷的にすぎるかもしれませんが、少なくとも、ベームの最晩年のものよりもよほどしっかりした感じでした。5人の方が、このレビューに「共感」しています。
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