ユローヂィヴィ  |  大阪府  |  不明  |  2014年04月02日

「お願いします」や「ありがとう」を連発し、オーケストラに対してというか音楽に対してとても謙虚な姿勢が感じられる。 ほとんどが音楽的な指示でイメージを押しつけることがなく、具体的に歌ってみせているのが印象的だ。 声を張って指示をする所もあるが、けして怒ったりはしていない。 奏者に対して「あなたにならできます。」と言って理想とする音楽を創っていく姿が記録されている。 ベートーヴェンの交響曲第４番のリハーサルは細かく厳しく行っていて、ムラヴィンスキイがリハーサルの途中でこんなのではダメだからパート練習をするようにとの指示に対してコンサートマスターがこう弾こうとヴァイオリン奏者たちにアドバイスする場面も収められている。 ベートーヴェンの交響曲第４番のコンサート録音(１９７３年４月２８日)もあり、これがまた素晴らしい演奏だ。 ちなみにスヴェトラーノフのリハーサルは録音されていないのだろうか？ あったら是非聴いてみたい。

 

ぼん  |  神奈川県  |  不明  |  2010年04月30日

偉大な記録を少しでも多く、少しでも高音質でという気持ちはよくわかるしその熱意は買いたい。だがそれらをひとりでも多くの方に、特にムラヴィンスキーの実演を知らない方に、より知ってもらおうという気持ちがもっと強ければ、ここまでの価格設定、もしくは発売の仕方は少なくともなかったような気がする。特に若い方や音楽学校の学生さんなどは懐がそんなに潤沢ではない人が少なからずいることを思うとなおさらだ。これではムラヴィンスキーを愛聴するファン層が今後より狭くそして高齢化してしまうのではと、そんな危惧さえ感じてしまう。幸い一部分売がようやくされるようだけど、では他のテイクはどうかというとあいかわらずのままだ。旧譜を1050円で売るのもいいが、こういう高額商品を期間限定で半額にするとか、もしくはすべて数量限定で各2000円で分売するということも考えるべきだと思う。それにいくら丁寧なライナーでも見る人がいなければ書いた人もガッカリだろう。ぜひ一考を要してほしい。尚内容は文句無しの五つ星だ

 

ガリ  |  神奈川県  |  不明  |  2006年11月28日

リハーサルから面白かったムラヴィンスキーの言葉「残念ながら、このような状態では私は録音できません！〜悲しく、残念でいたましいことです！甲乙つけがたいヴァイオリニスト達が座っているというのに、これはどういうことですか！おお神様 ！日本に行きます、スーツケースは準備万端！すべて確認済み ！で、音楽のほうはこれっぽっちも駄目！これから４０分間座って練習してください。少し休憩をとりましょう。

 

ガリ  |  神奈川県  |  不明  |  2006年11月28日

リハーサル、本番全てひっくるめて３２bitリマスタ（帯にはなぜか２４bitと記載）が施された、最高に贅沢なボックスですが、高い値段や曲目の少なさからなかなか手を付けられませんでした。が、思い切って買いました。本当に買ってよかった！　今年一番の大ヒット！ 音も最高です。ベートーヴェンの４番はＣＤ４、５などでも各楽章の通しリハーサルが聞けます。僕はスクリベンダム７２年３枚組みよりも音質、内容共に本ボックスを遥かに上にしたいです。家宝。

 

あやぽんさん  |  東京  |  不明  |  2006年11月12日

ムラヴィンスキーの精神性の高さはすべての好き嫌いを超えているのではないでしょうか。しかしクラシックファンはなぜもこんなにリハーサルに惹かれるのか考えてしまいます。人それぞれでしょうが、私はそこにある芸術が創造される葛藤と苦悩の瞬間、そしてそこから少しづつ紡がれていく音楽の泉を僅かでも垣間見ることができるからです。

 

Dante  |  大阪  |  不明  |  2006年04月16日

高価ですが、それだけの価値は十分あります。ムラヴィンスキーという大指揮者の「製作現場」に立ち会っているかのような臨場感。ファンにはたまらない企画だ。私はまず本番演奏を聴いてから、リハーサルを聴きました。素晴らしい演奏と、それが練り上げられる過程とを鑑賞できる幸福をしみじみと感じました。

 

川崎次郎  |  神奈川県  |  不明  |  2006年01月02日

とんでもないＣＤが出た。この巨匠の演奏は、なかなか録音では伝わらないと云われるだけに、こんなに高音質でしかもリハーサル段階から聴くことができるとは、ムラヴィンスキー芸術の理解の大きな一歩になる。まさに必聴の偉大なドキュメント。ムラヴィンスキーとフルトヴェングラーの理解と尊敬において日本人は世界に冠たるものがある。マニアック過ぎる企画として当初敬遠していた自身を恥じる。

 

ロザーリオ  |  東京都文京区  |  不明  |  2005年12月27日

なんと一部は既出の有名録音ではありませんか！それを一組のボックスにまとめて発売しようとするなんて、企画者の商魂を疑います。はっきり言ってこのような商売はファンを愚弄している。もういちど企画をいちからやり直すべきです。Altusというレーベルの信頼にかかわる問題と思います。既に書かれていた他の批判レヴューは消されてしまったのですか？　批判のレヴューも正直に掲載して欲しい。

 

冷徹斎  |  東京都東村山市  |  不明  |  2005年12月26日

これは非常にマニアックだが、ファンなら絶対持っていたいＣＤだ。まず録音が良好で、ブラームスなど従来盤を大きく凌駕している。そのためムラヴィンスキーの重要な本質である＜貴族性＞と＜凍結した情念＞が見事に伝わってくる。リハーサルを聴けば判る通り、彼の要求は厳格で具体的だが、非常に紳士的で決して独裁者が楽員を罵倒しながらというスタイルではない。「ムラヴィンスキー 楽屋の素顔」（西岡昌紀著）を読み、このＣＤを聴くと、この世紀の巨匠に対する尊敬と共に慕わしい気持ちが沸き上がってくる。必聴！