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Barbirolli, John (1899-1970)

CD John Barbirolli -The Complete RCA and Columbia Album Collection (6CD)

John Barbirolli -The Complete RCA and Columbia Album Collection (6CD)

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    Saiseiji  |  東京都  |  不明  |  26/June/2021

    バルビローリのキャリアで、ある意味「黒歴史」なのが、トスカニーニの後任として音楽監督に就任したニューヨーク・フィル時代であることはよく知られている。その理由を、前任があまりに偉大過ぎた、トスカニーニの後任として声をかけたけど断られたフルトヴェングラーより、バルビローリが若くまだ小物だったから…などと早合点する向きには、ぜひ購入いただきたいBOXである。一般的には、トスカニーニ以降、1950年代に入ってバーンスタインが楽団史上初のアメリカ人指揮者として就任するまでは、パッとしないイメージがあるが、本バルビローリBOXや、その後にリリースされたバルビローリの後任のロジンスキBOXを改めて聴いてみると、違う評価になるのではないか(その一方で、40〜50年代のワルターとの録音が日本ではそれなりに高評価なのは同じオケなのに謎である)。オケのレベルは、トスカニーニ時代を引き継いでいて、演奏水準も当時としてはもの凄く高い。バルビローリのニューヨーク時代が不幸なことに「黒歴史」化したのは、よりにもよってトスカニーニがニューヨークに呼び戻され、彼のために新設されたNBC交響楽団を率い、かつ積極的に録音を始めてしまったからである。などという前口上はさておき、このBOXリリースのきっかけとなった、ニューヨーク・フィル175年BOXで評価されたSP期のリマスター技術は、本BOXでも活かされており、SP期の復刻としては非常にクリアな仕上り。Duttonで復刻済の音源も一部含まれているが、マスター音源を使っているだけあって段違いの音質である。後年の録音でも評価を得た、シベリウスやブラームスの交響曲などが若い解釈で聴けるのも魅力だし、リリース時の売り文句の通り、その後、録音しなかった曲も含まれているのも実に魅力。繰り返すが演奏はどれも高水準である。個人的には、自身編曲で十八番だった「エリザベス朝組曲」の編曲後間もない時期の録音が聴けるのが◎。このBOXリリースの数か月後に、109枚組にも及ぶワーナー録音全集がリリースされたが、そちらの録音空白を埋めるのがこのBOXでもある。この手のBOXの廃盤は実に早い。バルビローリが好きな方は入手可能なうちにいかがだろうか。

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