聴かずぎらいのための吹奏楽入門 いりぐちアルテス

漆畑奈月

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784865592795
ISBN 10 : 4865592792
フォーマット
発行年月
2023年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
320p;19

内容詳細

目次 : ■INTRODUCTION / 吹奏楽という島国からの脱出 / 【第1部 プリクエル(前日譚)】 / ■1 お雇い外国人とジャパナイズ(日本化) / そもそも吹奏楽ってどんな音楽? / 軍楽隊から始まったヨーロッパ音楽の輸入 / 国家も軍楽隊から生まれた! / 日本化しながら輸入されるレパートリー / ■2 軍楽隊の戦前・戦中・戦後 / 音楽を学べる場所としての軍楽隊 / 戦争と吹奏楽 / 脱W国威発揚W / 自衛隊の音楽隊は何をしているのか? / ■3 バンド・ディレクターとアメリカナイズ / コンクールの再開と変化 / アメリカナイズ牽引役としての秋山紀夫 / バンド・ディレクター=指揮者じゃないの? / フェネルもリードもバンド・ディレクター? / 【第2部 輸入曲のコンクール演奏史】 / ■1 50年代:演奏を楽しむ音楽への変化――軍隊からアマチュアバンドへ / 行進曲《エル・キャピタン》ジョン・フィリップ・スーザ / 《ガラスの靴》ポール・ヨーダー / 序曲《イシターの凱旋》ジョゼフ・オリヴァドーティ / ■2 60年代:吹奏楽はクラシックなのか?――クラシックと吹奏楽の作曲家の違い / 軍楽隊のための《第1組曲》グスターヴ・ホルスト / 《交響的断章》ヴァーツラフ・ネリベル / 《交響組曲》クリフトン・ウィリアムズ / 《アルメニアン・ダンス パート1》アルフレッド・リード / ■3 70年代:低いものはより低く、高いものはより高く――吹奏楽の「グレード」とは? / 《朝鮮民謡の主題による変奏曲》ジョン・バーンズ・チャンス / 序曲《インヴィクタ》ジェイムズ・スウェアリンジェン / 《ディオニソスの祭》フローラン・シュミット / 《プラハのための音楽1968》カレル・フサ / ■4 80年代:激化するコンクールで勝つために――競技としての吹奏楽に求められた音楽 / 20世紀前半に活躍した作曲家による管弦楽曲のアレンジ / 《フェスティヴァル・ヴァリエーションズ》クロード・トーマス・スミス / 《祈りのトッカータ》ジェイムズ・バーンズ / ■5 90年代:吹奏楽に標題音楽が多い理由――拡張されるサウンドと世界観 / 《ドラゴンの年》フィリップ・スパーク / 《プスタ》ヤン・ヴァン・デル・ロースト / 交響曲第1番《指輪物語》ヨハン・デ・メイ / 《海の男たちの歌》ロバート・W・スミス / ■6 2000年代:可能性をどこまで追求できるか?――自給率アップ後に輸入される音楽 / 《プラトンの洞窟からの脱出》スティーヴン・メリロ / 《ブルー・シェイズ》フランク・ティケリ / 交響曲第2番《キリストの受難》フェレール・フェラン / 交響曲《ワイン・ダーク・シー》ジョン・マッキー / 【第3部 日本の作曲家たちの作編曲史】 / ■1 「民族派」の系譜と吹奏楽へのつながり / 交響組曲《野人》渡邊浦人 / 吹奏楽のための《木挽歌》小山清茂 / 《吹奏楽のための神話〜天の岩屋戸の物語による》大栗裕 / 《雲のコラージュ》櫛田田之扶 / ■2 藝大アカデミズムと鬼才編曲家 / シンフォニックバンドのための《パッサカリア》兼田敏 / 《交響三章》三善晃/編曲:天野正道 / 《深層の祭》三善晃 / 交響詩《ぐるりよざ》伊藤康英 / 《四季連連》長生淳 / ■3 管楽器奏者から作編曲家への転身 / 祈りの曲第I《哀悼歌》川崎優 / 吹奏楽のための《天使ミカエルの嘆き》藤田玄播 / 吹奏楽のための舞楽《古都の彩》渡部哲也 / 《ラッキードラゴン 〜第5福竜丸の記憶〜》福島弘和 / ■4 アマチュア作曲家ならではの意義と功罪 / 《クロマティック・プリズム》松尾善雄 / 行進曲《ラメセスII世》阿部勇一 / 《吹奏楽の為の序曲》坂田雅弘 / ■5 なぜ、コンクールの花形が日本人作曲家になったのか? / 《たなばた》酒井格 / ウインドオーケストラのための《マインドスケープ》高昌帥 / 吹奏楽のための祝典序曲《科戸の鵲巣》中橋愛生 / 《マードックからの最後の手紙》樽屋雅徳 / ■6 現場目線で裾野を広げる作曲家たち / 吹奏楽のための音詩《輝きの海へ》八木澤教司 / 《風之舞》福田洋介 / 序曲《サーリセルカの森》高橋宏樹 / ウインドオーケストラのための《ソングズ》後藤洋 / ■7 「吹奏楽ポップス」が開く新しい風景 / シンコペーテッド・マーチ《明日に向かって》岩井直溥 / 吹奏楽のための交響詩《波の見える風景》真島俊夫 / 《ファンキー・ヘンズ》星出尚志 / 《バロック・コンチェルト》三浦秀秋 / 《The Tigress》挾間美帆 / ■POSTSCRIPT / 吹奏楽にはどんな未来がひらかれているのか? / ■CDガイド / (1)戦前から戦中の吹奏楽 / (2)戦後の吹奏楽 海外の作曲家編 / (3)戦後の吹奏楽 日本の作曲家編 / ■コラム / 1 世界の軍楽隊の現在 / 2 「芸術」とは?「クラシック音楽」とは?――あらためて定義する / 3 コンクールでなかなか取り上げられない名曲たち / 4 吹奏楽になりそうな吹奏楽以外の作品たち / プレイリストのご案内 / 人名・団体名索引 / 曲名索引

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読書メーターレビュー

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  • MASA123 さん

    吹奏楽コンクールの近畿地区予選を、聞きに行ったことがあります。中学生とは思えない立派な演奏でした。自分は、和歌山の中学校の、軽快なたのしい演奏がよかったと思ったが、あえなく銅賞でした。「ローマの松」とか難曲を完璧に演奏しないと、全国大会には進めない、という凄まじいレベルでした。 応援しにいった奈良県の公立中学校はダメ金(全国大会に出られない金賞)で、涙、涙・・・でしたけど、コンクールに勝つための吹奏楽に、あまり音楽的楽しさは感じられませんでした。 本書も、そういう日本の吹奏楽の特殊な事情にもふれている。

  • qoop さん

    吹奏楽の楽曲を紹介する一般書というのは初めて目にしたかも。奏者のみならずかつての経験者や、あるいは聴き専にも向けた内容で、これはありがたいなと購入。本邦の吹奏楽黎明期から現在に至るまでの流れや作曲家の特徴、演奏する際の勘どころ、聴く上での肝など、豊富な内容をギュッと詰め込んでいて、しかも対談形式のため伝わり易く配慮されている。良い本に出会った。

  • takao さん

    ふむ

  • die_Stimme さん

    「吹奏楽マニア」漆畑奈月さんと『アフター6ジャンクション』などのラジオでも活躍する小室敬幸さんによる吹奏楽入門。おふたりの対談プラスふんだんな註釈で読みやすく、類書のないいい本。とはいえ私にとってはなじみのなさすぎるジャンルで、初めて見る固有名詞ばかりで目がすべっていたことも白状しておきます…。Spotifyなどで本書用のプレイリストも作られているので、該当箇所聴きながらちょびちょび読むというのがたぶん一番いいのだと思う(私はせっかちでざーっと読んでしまったけど、再読するときはそうしたいところ)。

  • Tatsuo Ohtaka さん

    日本の吹奏楽でよく演奏される曲のなかから聴くべき作曲家たちを、2人の軽快なトークで概観。視点がユニークで、特に日本人作曲家の紹介と位置づけが判りやすくて◯。ディスクガイドや音源情報も充実。

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