私が諸島である カリブ海思想入門

中村達

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784863856011
ISBN 10 : 4863856016
フォーマット
出版社
発行年月
2023年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
中村達 ,  
追加情報
:
343p;19

内容詳細

西洋列強による植民地支配が行われたカリブ海の国々をそれぞれ孤立したものとしてではなく、ひとつの世界として認識し、その独自の思想を体系化する画期的著作。

目次 : 序章 冒険の季節/ 第1章 ひとつの世界としてのカリブ海/ 第2章 1492を越えて、人間であること 解呪の詩学/ 第3章 カリブ海を定義する者へ 存在論的不純性/ 第4章 神話とカリブ海 悲しくも希望に満ちた叙事詩/ 第5章 出会いを押し進めるために 相互歓待/ 第6章 カリブ海の社会モデル論 プランテーション、多元、クレオール/ 第7章 環カリブ海的経験のクレオライゼーション この海の下で、我々は手を取り合う/ 第8章 カリブ海によるクレオール的時政学 海が歴史である/ 第9章 ミサイルとカプセル 円環性の実践としての弁潮法/ / 第11章 カリブ海のポストモダンの地平 カリビアン・カオス(前編)/ 第12章 カリブ海のポストモダンの地平 カリビアン・カオス(後編)/ 第13章 押し付けられた言語は誰の存在の家か 私‐像を描く言語/ 第14章 クレオール礼賛の裏で カリビアン・フェミニズム/ 第15章 クレオールの精神 カリビアン・クィア・スタディーズ

【著者紹介】
中村達 : 1987年生まれ。専門は英語圏を中心としたカリブ海文学・思想。西インド諸島大学モナキャンパス英文学科の博士課程に日本人として初めて在籍し、2020年PhD with High Commendation(Literatures in English)を取得。現在、千葉工業大学助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 綿 さん

    どのような言葉で語るかによって、記録できる現実は変わる、あるいはより力を持つ言葉が記録したものが歴史として認められ、その後ろには「歴史」とされなかった言葉にならない声が立ち尽くしていることを前提としたとき、普遍的「とされている」宗主国の言葉、表現では自分の生きている現実を書き表す、記録することができない、「リアリズム」が本当の意味で自分たちの生を表していないという状態について想像し、その状態との自分の現在地との関係性を考える本だった。この内容の本が日本で出版され、日本語で読めるということの幸運を思う。

  • oDaDa さん

    中村達『私が諸島である』読了。ドイツから発祥したとされるマジックリアリズムがなぜ中南米にて特有の色彩と力を持ちうるか、「カリブ海はカオスである」というところから腑に落ち、積年の疑問が氷解した。理性主体のヨーロッパとは全く違う理論を作り上げるために奮闘してきた「海」からの眼差し…。

  • HAL9777 さん

    この本を通してカリブ海思想、文学、文化に大きな興味が湧いた。伝統的な西洋の存在論に対置される、差異の衝突によって変化し続ける「〈関係〉」としての存在は、ナンシーの存在論とも共鳴している。他方で、カリビアン・クィア・スタディーズで論じられるように、「西洋の言葉でできた世界には存在しないこと」はクレオール語の声を聞かなければならない。多くの理論や概念、それらの差異や批判、展開が文学とともに記述され、カリブ海思想がまさに「弁潮法」的に変化の過程に身をおいていることが理解される。

  • Refu さん

    中村達『私は諸島である』という本を読んだ。西洋の理論だけで研究を積み上げようとする姿勢に批判的姿勢を取る著者の主張に惹かれて、面白そうだなと思ったので。カリブ海については、ほぼ知らないし、文学理論もほとんど知らないので私には難しい読書だけれど、でも面白いと思った。続き→https://note.com/maruor/n/nc2bb1a1d99d0?sub_rt=share_pw

  • リバティ さん

    フランス語圏だけでなく、カリブ海はいろいろな言語圏とつながっている。グリッサンを考える上で、ブラスウェイトについて知ることも大事なのでは? 海の円環構造についてもレザルド川を踏まえて考えてみたい。

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中村達

1987年生まれ。専門は英語圏を中心としたカリブ海文学・思想。西インド諸島大学モナキャンパス英文学科の博士課程に日本人として初めて在籍し、2020年PhD with High Commendation(Literatures in English)を取得。現在、千葉工業大学助教(本データはこの書籍が

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