エルス・ペルフロム

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どんぐり喰い

エルス・ペルフロム

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784834086362
ISBN 10 : 4834086364
フォーマット
出版社
発行年月
2021年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
342p;20

内容詳細

主人公の少年クロは貧しい家計を助けるため、学校をやめて働きに出る。豚やヤギの世話、建築現場の下働き…。内戦終結から間もないスペイン・アンダルシア地方で、人々は貧しさや社会の不条理に耐えながらも誇り高く生きぬき、クロもまた、たくましく成長していく。オランダを代表する作家エルス・ペルフロムが夫の少年時代の話をもとに描き、オランダで最も優れた児童文学に贈られる「金の石筆賞」に輝いた名作。

【著者紹介】
エルス・ペルフロム : 1934年、オランダのアルネムに生まれる。1978年、『第八森の子どもたち』(福音館書店/2000年)で、オランダで毎年最も優れた児童文学に贈られる「金の石筆賞」を受賞。85年には『小さなソフィーとのっぽのパタパタ』(徳間書店/1999年)で、90年には『どんぐり喰い』でと、三度にわたって「金の石筆賞」を受賞している。94年にはこれまでの業績に対して青少年文学のために贈られる「テオ・タイセン賞」を受賞した

野坂悦子 : 1959年、東京に生まれる。1985年から5年間、オランダ・フランスに暮らす。現在、オランダ語の子どもの本の翻訳を中心に活躍。訳書に『おじいちゃん わすれないよ』(金の星社、第50回産経児童出版文化賞大賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • マツユキ さん

    舞台はスペイン、主人公クロは、家の家計を助ける為、8歳から働き始める…。小さなうちから過酷な労働ですが、溌剌とした主人公で、親がそうであったように、賢く、働き者で、誇りを持っている。我が身を振り返り、考えさせられます。家族や地域、お祭りなどの伝統には、ほっとしました。色んな所で悲劇が起こり、主人公の暮らしも辛いままなのですが、主人公の成長が頼もしく、最後まで前向きに読めました。

  • みよちゃん さん

    オランダ生まれの作家。スペインの内戦後の貧しい男の子の物語。表題も貧しく空腹でどんぐりを食べる事を揶揄する意味となっている。日本の戦後の混乱や貧しさと同じ様な暮らしの様。今のロシアと戦争している状況、ウイルスに怯える世界、いろんな困難。主人公の少年が辛くても家族のために働く姿が、胸を打つ。

  • おはなし会 芽ぶっく  さん

    『おすすめ!世界の子どもの本 2022』JBBY選 で紹介されている読みもの。 どんくり喰いとは、どんぐりさえも食べる貧しさを表す言葉、著者の夫の少年時代を書かれた本。スペインのアンダルシア地方に住む貧しい家庭の少年クロの8歳から16歳まで。

  • ぽけっとももんが さん

    先日読んだ「プラテーロとわたし」とだいたい同じ時代のアンダルシア。なんだか雰囲気がよく似ている。少年サンチャゴは8歳から学校にも行かず働いている。やぎ飼いやオリーブ拾い、陶器を仕入れて辺鄙なところに売りに行く。家族は洞窟に住み、皆いつもお腹を空かせていて兄弟はどんどん増える。サンチャゴ少年は時に頭を使って稼いだり骨惜しみせず働くうちに本物の知識も身につける。終盤大人の階段を一つ登った彼の愛の濃度が深まるところが圧巻。著者はオランダ人だけれども、ご夫君がサンチャゴ少年のモデルなのだそうだ。

  • なま さん

    ★4 知識無く貧しい者は搾取され、貧困から抜け出せない。この物語は著者ペルフロムの夫の幼少期を描いている。8〜16才まで貧しさで学校へ行く事もできなくなり家族の為に働き始める。それでも物乞いは恥だと真面目に働く父の背を見て、主人公サンチャゴは生きるために家族の為に社会に疑問を持ちはじめ、知恵を振り絞り考えるようになる。「どんぐり喰い」は、どんぐりまで食べる哀れな連中の意。ヒエラルキーの底辺で逆境の中でも家族や仲間との笑顔と愛情につつまれ、「どんぐりは美味しい」と言える強さ。淡い初体験。金の石筆賞受賞作。

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