日本陸軍の対ソ謀略 日独防共協定とユーラシア政策

田嶋信雄

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784642083157
ISBN 10 : 4642083154
フォーマット
出版社
発行年月
2017年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
216p;20

内容詳細

日独関係深化の契機となった日独防共協定はいかに締結されたか。諜報・謀略活動、航空路整備、対イスラーム政策など陸軍の対ソ工作から再考。内実に不明な点が多い防共協定の全体像を解明し、両国の戦略的関係に迫る。

目次 : 序章 日独防共協定を捉える視点/ 第1章 日露戦争前後の「独禍東漸」と「日禍西漸」/ 第2章 第一次世界大戦期の「独禍東漸」と「日禍西漸」/ 第3章 関東軍の「西進」政策と内蒙高度自治運動/ 第4章 ルフトハンザ航空・欧亜航空公司と満洲航空株式会社/ 第5章 「華北分離工作」と「防共外交」/ 第6章 日独「満」航空協定および日独謀略協定の成立/ 第7章 アフガニスタンの政治焦点化/ 第8章 日中戦争の勃発とユーラシア諜報・謀略協力の挫折/ 終章 ユーラシア諜報・謀略協力体制の終焉

【著者紹介】
田嶋信雄 : 1953年東京都に生まれる。1978年北海道大学法学部卒業。1982‐84年トリーア大学・ボン大学歴史学科在学。1985年北海道大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。1992‐93年フライブルク大学客員研究員。現在、成城大学法学部教授、博士(法学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • BLACK無糖好き さん

    日独防共協定締結に伴う日本外務省の「防共外交」政策や、陸軍・関東軍による対ユーラシア政策、対イスラーム政策を元にした「西進」=「防共回廊構想」の詳細を検証。モンゴル、新疆、中央アジア、コーカサス、東欧での工作活動の実態は大変興味深い。しかしながら日独の協力も、ノモンハン事件や独ソ不可侵条約で終焉となる。そもそも様々な形での謀略や工作もソ連側の諜報で情報が筒抜けになっていたようだ。こういう本を読むと、寺山恭輔の重厚な『スターリンと新疆1931-1949年』への興味が蘇ってきて困る^^;。

  • mj さん

    我が国陸軍が対露謀略は選択の問題ではないと考えるようになったのが「ビョルケの密約」(日露戦争中に結ばれた一種の同盟?)なる独露間の協定なんですって。この悪夢を繰り返さないために日独が反露で結びつく必要があると考えられた。また、想定される対ソ戦において、その地政学的広大さからユーラシア全域において謀略活動が実行されなければならないと、参謀本部・関東軍は考えた。実際、日独防共協定が締結され、ソ連連接壌地域での謀略工作(グレート・ゲームほどではないものの、アフガニスタン等で積極的な工作)が盛んに行われた。

  • Naoya Sugitani さん

    戦前の日独同盟は一般的に言われるような「空虚な同盟」ではなかったとし、日本の西進構想とそれにドイツとの関係が絡み合いながら展開していたことを明らかにしている。著者は日独関係研究の第一人者であるが、「空虚な同盟」論を覆せたかというと、後半は航空会社の航路問題を中心に論が展開されるなど、やや肩透かしを食らったような印象を受ける。ただ、日本が現在のアフガニスタンなどとも関りを持ちつつ、イスラム政策を展開していた点などは興味深かった。松浦正孝『「大東亜戦争」はなぜ起きたのか』あたりとも通じる論点であろう。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

哲学・歴史・宗教 に関連する商品情報

おすすめの商品