石橋湛山の65日

保阪正康

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784492061923
ISBN 10 : 4492061924
フォーマット
出版社
発行年月
2021年03月
日本
追加情報
:
336p;20

内容詳細

昭和史研究の第一人者が65日の短命に終わった石橋政権が投げかけた謎に迫る。日本が自主外交の道を歩むために立ち返るべき戦後史。

【著者紹介】
保阪正康 : 昭和史の実証的研究を志し、延べ4000人もの関係者を取材してその肉声を記録してきたノンフィクション作家。1939年、札幌市生まれ。同志社大学文学部卒業。「昭和史を語り継ぐ会」主宰。個人誌『昭和史講座』を中心とする一連の研究で第52回菊池寛賞を受賞。『ナショナリズムの昭和』(幻戯書房)で第30回和辻哲郎文化賞を受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • trazom さん

    保阪さんは歴代63人の首相の中で石橋湛山は傑出した存在だという。在任期間がたった65日だったのに…。宇沢弘文先生も「石橋湛山のヒューマニズムを尊敬する」と書いておられたが、確かに、軍部に抵抗し、GHQにも堂々と反論する一貫した姿勢は、石橋湛山の人間性そのものである。関東大震災後「この経験を科学化せよ」と檄を飛ばしたような人物が現代のリーダーなら、コロナ禍への対応も違っていただろう。石橋内閣は日本が真っ当なリベラリズム国家として再生する最後のチャンスだった。それが65日で終わったことが、この国の歴史である。

  • KAZOO さん

    私の好きなというか学生時代からその論文(全集を含め)を読んできた石橋湛山が首相になったときの状況を克明に書かれていて私は堪能しました。戦後にGHQからも期待されていたことも書かれています。三つの骨格(小日本主義、反ファシズムの平和主義、論理主義)が彼を支えていたということのようです。明治から63人の首相がいるということでABCランク分けすると戦後では吉田茂、石橋湛山、池田勇人、佐藤栄作がAランクだそうです。この本の副題(首相の格は任期にあらず!)が最近の首相と比較しているのは明らかでしょう。

  • ジャズクラ本 さん

    ○面白かったが苦言が二点。一点目はタイトルと内容に若干の齟齬があること。書名からは在任期間の事績を詳らかにするような印象をうけるが、政治家になってから首相に就くまでの内容が主である。但しこれは湛山の思想や55年体制に至るまでの趨勢が分かりやすく書かれているので良しとしよう。二点目は湛山の言葉を借りて著者自身の思想が見え隠れする点。言いたいことがあるなら保阪正康の名で主張すべきだと思う。ただ湛山にもっと長く首相をやらせてみたかったという点は同意する。こうなると半藤一利「戦う石橋湛山」も是非読まねばなるまい。

  • Hiroo Shimoda さん

    現代でも通じる筋の通った主張。確かにもう少し長く政治の場にいればというのは分かる。著者の思い入れか、人としての裏、闇、歪などが見えないのは残念。

  • ジュンジュン さん

    「心をやわらかにして、世の中の物を見、事に当たる」〜立正大学学長時代に新入生への訓示として語った湛山の言葉(259p)。揺るぎない信念で、戦前は言論人として、戦後は政治家として生きた石橋湛山は、一番好きな歴史上の人物。会社のミーティングでずっと黙っている僕は、かく在りたいと思っても実行はできない(涙)。そんな憧れの所以の1つは引き際の美学。本書は、首相在任期間65日の意義を歴史上に位置づけようとする。

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