Let Me Off Uptown

マントラでも活躍を続けるシェリルの「Telarc Jazz」2ndアルバム。2005年発表。Grant Geissman、Larry Koonseの二人の玄人好みのギターを配したバックの人選を含めて長いジャズへの経験に裏付けられたプロデュースはシェリルの歌をさらにクラスアップさせた。掛け値なしにシェリルの最高傑作。
ジャズヴォーカルの歴史を感じさせる選曲はベテラン・ヴォーカル・ファンを唸らせるだろう。来日公演で見せた並々ならぬ実力は全てが明らかになる人間の声を表現の「楽器」として使用するこのジャンルにおけるアメリカの優位性をまざまざと見せ付けてくれる。バックの演奏も相当にいい。インストファンに聴いてもらいたい演奏だ。全体を通してアニタ・オデイへのトリビュート･アルバム的な雰囲気は漂うが、シェリルの重ねてきた実力がたまたまそういう企画で発露したといってもいいだろう！
Cheryl Bentyne - vocals
Jack Sheldon -- trumpet solos and vocals
Corey Allen -- piano
Kevin Axt -- bass
Grant Geissman -- guitar
Larry Koonse -- guitar
Dave Tull -- drums
With The Mighty Little Big Horns:
Bill Holman -- conductor
Bob Summers -- trumpet
Carl Saunders -- trumpet
Chris Tedesco -- trumpet
Bob McChesney -- trombone
Lanny Morgan -- saxophones
Pete Christlieb -- saxophones
Bob Efford -- saxophones