英国ロイヤル・バレエ団/ラ・バヤデール(全3幕・マカロワ版)
禁断の恋、政略結婚と裏切り・・・愛憎渦巻く壮大なバレエ!
悲劇の舞姫にはロホ、アコスタの勇壮な踊りも見どころ!
異国情緒とバレエの様式美を兼ね備えた、ロマンティック・バレエの名作『ラ・バヤデール』。主演は、タマラ・ロホとカルロス・アコスタ、そしてマリアネラ・ヌニェス。高い技術と表現力、そして美貌で日本でもおなじみのタマラ・ロホですが、現在映像化されているのは海外盤のみで、初の国内盤での登場となり、ファンには楽しみな作品でしょう。
物語は、インドを舞台にした、神殿の舞姫ニキヤと戦士ソロルの禁断の恋をめぐる愛憎劇。ニキヤという恋人がいながら、ガムザッティの美貌に迷い政略結婚に承諾してしまうソロル。ニキヤに横恋慕する大僧正も交えての四角関係の末に、ニキヤは毒殺されてしまいます・・・。
目の離せない展開もさることながら、インド様式のエキゾティックな衣装と踊り、第2幕「影の王国」と称される美しい群舞の様式美、短くも印象的なブロンズ・アイドルの踊り、そしてラストは神殿崩壊というスペクタクル。内容、出演者ともにワクワクするバレエです。日本人ダンサー、蔵健太の踊りも見逃せません。(日本コロムビア)
【収録情報】
・バレエ『ラ・バヤデール』(全3幕・マカロワ版)
振付・演出:ナタリア・マカロワ
原振付:マリウス・プティパ
音楽:レオン・ミンクス(ジョン・ランチベリー編曲)
美術:ピエール・ルイジ・サマリターニ
衣装:ヨランダ・ソナベンド
照明:ジョン・B.リード
出演:
ニキヤ(神殿の舞姫):タマラ・ロホ
ソロル(戦士):カルロス・アコスタ
ガムザッティ(王の娘):マリアネラ・ヌニェス
大僧正ハイ・ブラーミン:ギャリー・エイヴィス
ラジャ(王):クリストファー・サウンダース
マグダヴェーヤ:蔵 健太
ソロルの友人:ヴァレリー・ヒリストフ
ブロンズ・アイドル:ホセ・マルティン
他、英国ロイヤル・バレエ団
演奏:ワレリー・オブジャニコフ指揮、コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団
収録時期:2009年1月
収録場所:ロンドン、コヴェント・ガーデン王立歌劇場(ライヴ)
特典映像
・キャスト・ギャラリー
・タマラ・ロホ バヤデールを語る
・ロホ&アコスタ リハーサル風景(アレクサンダー・アガジャノフ指導)
・リアンヌ・コープとフランチェスカ・フィリピが語る「影の王国」
・ナタリア・マカロワが語る「ラ・バヤデール」の魅力
収録時間:167分(本編125分+特典42分)
画面:カラー、16:9
音声:リニアPCMステレオ、DTS 5.1ch
字幕(特典映像):日本語
NTSC
【タマラ・ロホ Tamara Rojo】
カナダ生まれのスペイン人。5歳からバレエをはじめる。1994年パリ国際ダンスコンクールで金賞と特別賞を受賞。イングリッシュ・ナショナルバレエを経て、2000年バッセルの代役として英国ロイヤル・バレエ団に客演後、ダウエルの招きでプリンシパルとして移籍。アコスタとは数々の作品を一緒に踊っている。小柄だが、黒髪と美貌、そして超絶技巧と豊かな表現力の持ち主で、観客を魅了している。2011年のバーミンガム・ロイヤル・バレエ来日公演への客演でも好評を博した。
【カルロス・アコスタ Carlos Acosta】
ハバナ生まれ。2003年より英国ロイヤル・バレエ団のゲスト・プリンシパル・アーティスト。堂々とした長身の体躯から繰り出される超絶技巧の迫力は比類がなく、内外で高い人気を誇る。古典作品の主役男性を勇壮に演じるほか、『コッペリア』のフランツなどの軽妙な役、『牧神の午後』等の抽象的な作品でも観客を魅了する。2010年の来日公演では『うたかたの恋』のルドルフ皇太子を熱演した。
【マリアネラ・ヌニェス Marianela Nunez】
アルゼンチン生まれ。8歳でコロン劇場バレエ学校に入学、1998年に英国ロイヤル・バレエ団に入団し、2002年にプリンシパルに昇進。非の打ち所のない技術と演技力を持つ。『リーズの結婚』のリーズなど陽性の役が適役だが、一方で『ジゼル』のミルタ役では冷酷な美しさを好演した。『白鳥の湖』など古典から現代作品までその芸域は幅広い。2010年の英国ロイヤル・バレエ団来日公演でも、多くのファンを魅了した。