Hi Quality CD

カンツォーナ・ダ・ソナーレ第1番、『星達の息吹き』 、他 若杉弘、山岡重信&読売日本響、U.ホリガー、他(NHK「現代の音楽」アーカイブシリーズ)

松下眞一(1922-1990)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
NYNG006
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
Hi Quality CD

商品説明

NHK「現代の音楽」アーカイブシリーズ/松下眞一

作曲家でもあり、日本有数の数学者でもある松下眞一の作品集です。初期の作品は、ブーレーズを始めとしたヨーロッパの前衛音楽の影響を強く受け、セリー形式や電子音楽を積極的に取り入れ、自らの語法を確立しました。この時期に書かれた『カンツォーナ・ダ・ソナーレ第1番』は、聴きようによってはフリー・ジャズ(?)とも思えるほどの即興性が感じられる興味深いものです。1965年に客員教授としてハンブルクに渡欧(数学の分野で)、滞在先でシュトックハウゼン、ペンデレツキ、ノーノら著名な作曲家たちとも交流し、サットマリーやイヴォンヌ・ロリオら演奏家たちも彼の作品を取り上げるなど、作曲家としても実り多き日を過ごしました。1970 年代の後半から、作風はロマン派的なものへと回帰していくことを考えると、この当時の作品が最も前衛的であり、また様々な試みがなされたものと言えるのかもしれません。(NAXOS JAPAN)

【収録情報】
松下眞一:
・カンツォーナ・ダ・ソナーレ第1番 (1960) 初演
 竹前聡子(ピアノ)
 山口浩一、佐藤英彦、熊谷弘(打楽器)
 若杉弘(指揮)
 録音時期:1960年9月12日
 録音場所:朝日講堂(第1回東京現代音楽祭)
 録音方式:モノラル

・ゲシュタルト17 (1970)
 伊藤清、関根五郎、牧野守英(トロンボーン)
 ウルズラ・ホリガー(ハープ)
 本荘玲子(ピアノ、オルガン)
 山口保宣、有賀誠門、百瀬和紀(打楽器)
 山岡重信(指揮)
 録音時期:1970年2月6日
 録音場所:東京文化会館(第4回日独現代音楽祭)
 録音方式:ステレオ

・ピアノ四重奏のための『結晶』 (1968) 初演
 三宅榛名(ピアノ)
 林瑤子(ヴァイオリン)、瀬尾麗(ヴィオラ)、岩本忠生(チェロ)
 録音時期:1967年7月8日
 録音場所:朝日講堂(日独現代音楽演奏会)
 録音方式:モノラル

・管弦楽のための『星達の息吹き』 (1971)
 読売日本交響楽団
 山岡重信(指揮)
 録音時期:1970年2月13日
 録音場所:虎の門ホール(現代の音楽展'70)
 録音方式:ステレオ

・ピアノのためのスペクトル第4番 (1971) 初演
 平尾はるな(ピアノ)
 録音時期:1972年2月28日
 録音場所:東京文化会館(第6回日独現代音楽祭)

 仕様:HQCD (Hi Quality CD)
 解説:芝池陽子(楽曲解説)、諸石幸生(演奏論等)


NHK「現代の音楽」アーカイブシリーズ
NHKの協力のもと、戦後の日本現代音楽の時代の空気が当時の演奏で甦る!

「NHK「現代の音楽」アーカイブシリーズ」は、戦後の日本音楽シーンを代表する邦人作曲家に焦点をあてたCDシリーズです。収録音源は全て、NHKラジオ番組「現代の音楽」で過去放送された番組のマスターテープから編集・リマスタリングを行い、マスターの再現性においてきわめて評価の高いHQCD(Hi Quality CD)でリリースします。NHKの協力の元、希少価値の極めて高い録音のアーカイブ化を実現しました。代表作の初演や未発売作品のライヴ録音を中心に収録。日本人の創りだした音楽が、作曲当時の時代の空気とともに今ここに甦ります。

【NHKラジオ番組「現代の音楽」について】
戦後間もない1947年のラジオ番組「日本の音楽」などを前身として、1957年より日本の現代音楽の有り様を今日まで伝えている番組。現在の放送時間は、毎週日曜18:00-18:50。柴田南雄、上浪渡、白石美雪、西村朗などが歴代の解説を務め、2009年からは猿谷紀郎が担当。邦人作曲家から海外の著名な作曲家まで、音楽祭や作曲賞本選会などのライヴ録音を中心に放送。(NAXOS JAPAN)

ユーザーレビュー

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 松下真一は、その全盛期にドイツのハンブ...

投稿日:2014/07/04 (金)

 松下真一は、その全盛期にドイツのハンブルクに暮らしていたために、これまで60年代後半から70年代の作品に照明があてられることはほとんどなかった。  収録作品中の白眉は、当初室内楽版で作曲され、(あまりにも演奏至難であったため)秋山和慶の薦めで後に管弦楽版に編曲された「星達の息吹き」(優秀なステレオ録音)であろう。極めて精緻なオーケストレーションと煌めくピアノが茫漠と広がる宇宙、星の誕生、星の死のイメージを織り上げ、コーダでは無限に遠ざかっていくビッグバン宇宙が静けさの中に消えてゆく。日本の管弦楽作品のなかでも傑作に属する作品である。さらに、極めて完成度の高い演奏で「ピアノ四重奏にための《結晶》」の日本初演(CDにはピアノに三宅榛名の名がクレジットされているが、これは平尾はるなの間違い!)が聞けるのがすばらしい。この時代の現代音楽の初演は結構傷が多かったと聞いていたが、完成度の高い演奏であったことが分かる。国際現代音楽祭に入選した当時の空気を漂わせた「カンツォーナ・ダ・ソナーレ第1番」の演奏も驚くほど気迫が感じられ、後に高橋悠治が録音した演奏と比べても、決してひけを取らない名演である。

ガキデカ さん | 愛媛県 | 不明

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