ロマン・ルルーも演奏!
ロジェ=デュカスに師事したヴィスメールの協奏曲集!
1915年、スイス、ジュネーヴ生まれのフランス人作曲家ピエール・ヴィスメール。ジュネーヴにて音楽の手ほどきを受けたのちに1935年から三年間パリ音楽院にてロジェ=デュカスに師事、またエコール・ノルマル・ド・ミュジックではミュンシュに指揮を学びました。第2次世界大戦でスイスに帰国するも49年にはパリに戻り、58年にフランス国籍を取得しました。交響曲、ピアノ・ソナタなど多くの作品を残しましたが、当アルバムではパリに戻ったのちに作曲された作品を中心とする協奏曲を集めました。
1954年作曲のヴァイオリン協奏曲第2番は、心地よい付点のリズムでヴァイオリンとオーケストラが対話する3楽章構成の作品。とりわけカデンツァは壮大で魅力的です。ヴァイオリン独奏は1995年生まれのエヴァ・ザヴァロです。ザヴァロはパリ国立高等音楽院、ミュンヘン国立音楽大学で学び、現在、ピアノ四重奏団「アベック・クァルテット」 のメンバーとしても活躍しております。
フランス国籍取得後の1959年に作曲されたトランペット協奏曲。ヴァイオリン協奏曲と同様、印象的な付点のリズムで構成されています。各楽章3分半ほどの小規模な協奏曲でトランペットは軽妙なメロディを奏でます。ロマン・ルルーは1983年生まれのトランペット奏者。15歳でパリ国立音楽院に入学、卒業後カールスルーエ音楽大学でラインホルト・フリードリヒに師事しました。リヨン国際室内楽コンクール3位。2009年にはフランス最大の音楽賞「ヴィクトワール・ド・ラ・ミュジーク」クラシック音楽部門新人賞を受賞しており、仏アパルテ・レーベルから「インスピレーションズ」、「ヴォカリーズ」などのディスクをリリースしております。(写真c Jean-Baptiste Millot)(輸入元情報)
【収録情報】
ヴィスメール:
1. ヴァイオリン協奏曲第2番(1954)
2. トランペット協奏曲(1959)
3. コンチェルティーノ・クルーズ(1966)
4. ソナチネ・クルーズ〜フルートとハープのための(1966)
5. ディヴェルティメント(1938)
エヴァ・ザヴァロ(ヴァイオリン:1)
ロマン・ルルー(トランペット:2)
クリステル・レイノー(フルート:3,4)
アンヌ・リケブール(ハープ:4)
ハンガリー放送交響楽団(ブダペスト交響楽団)
アラン・パリス(指揮)
録音時期:2017年3月10-12日、2018年1月4,5日
録音場所:ブダペスト、ハンガリー放送、スタジオ22
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)