ピアノ・トリオで76分。
フェルドマン節炸裂、心地よい空しさ。
80年代以降のモートン・フェルドマンの作風はとにかく「静かで長い」。ここに収録された楽曲もピアノ三重奏という古典的な編成を取りながら、ほとんどを休符が支配し、ぽつぽつとわずかな楽器のやり取りが行われるに過ぎません。これがCD1枚分続きます。テーマがあるようで、繰り返しがあるようで、構成があるようで、でもどうやら無さそうで・・・。だんだん細かいことは気にならなくなり、心地よい無重力感に満たされます。いつ終わっても構わない音楽、終わることに意味を持たせる必要のない音楽というものがここにあります。(輸入元情報)
【収録情報】
● フェルドマン:三重奏曲 (1980)
アイヴズ・アンサンブル
ヨッシェ・ター・ハール(ヴァイオリン)
ジョブ・ター・ハール(チェロ)
ジョン・スナイダーズ(ピアノ)
録音時期:1996年5月16,17日
録音方式:ステレオ(デジタル)