世代の痛み 団塊ジュニアから団塊への質問状 中公新書ラクレ

上野千鶴子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784121505989
ISBN 10 : 4121505980
フォーマット
出版社
発行年月
2017年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
262p;18

内容詳細

親子が共倒れしないために
高度経済成長とともに年を重ねた団塊世代。「超氷河期」のため安定した雇用に恵まれなかった団塊ジュニア。
そんな親子関係に今、想定外の未婚・長寿・介護などの家族リスクが襲いかかっている。
両世代を代表する論客の二人が、いま私たちを取り巻く社会経済的な現実と、それへの対策について論じ合った。
この時代を心豊かに生き抜くためのヒントが満載!

【目次】
まえがき
第1章 余はいかにして右翼となりしか
第2章 政治なんてまっぴら? 自己責任社会がやってきた
第3章 正社員も非正規層も追いつめられる時代
第4章 第三次ベビーブームはなぜ起きなかったのか
第5章 団塊世代の親たちは年老いた
第6章 フェミニズムはなぜ継承されなかったのか
第7章 「みんなが弱者」の時代にわたしたちができること

【著者紹介】
上野千鶴子 : 1948年富山県生まれ。社会学者。東京大学名誉教授。立命館大学大学院先端総合学術研究科特別招聘教授。認定NPO法人WAN理事長。日本における女性学・ジェンダー研究のパイオニア。近年、介護とケアの分野に研究領域を拡大している

雨宮処凛 : 1975年北海道生まれ。作家・活動家。反貧困ネットワーク世話人。2000年に自伝的エッセイ『生き地獄天国』でデビュー。以来、「生きづらさ」や格差・貧困問題に取り組む。著書に『生きさせろ!難民化する若者たち』(JCJ賞“日本ジャーナリスト会議賞”受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • booklight さん

    世代論に興味がある。団塊と団塊ジュニア世代は、親子世代なので、表裏一体だ。学生運動を肯定的にみて、なぜ闘争しないとけしかける上野に、思いもつかない風な雨宮。上の世代を見て下の世代は学習する。闘争など選択肢にさえないのに、気づいていない。学生運動から右翼、左翼、ウーマンリブ、フェニミズム、セクハラ、貧困、引きこもり、新興宗教まで、それぞれ率直に語られ皮膚感覚でざっくり理解できのがよかった。フリーター、引きこもり、自己責任のジュニア世代は、多数派でありながら社会的には無力。この先どうなっていくのだろうか。

  • 踊る猫 さん

    良く言えば良識的で、悪く言えば微温的。ロスジェネの代表格とフェミニストに依る対談なのだけれど、貧乏に困って自己責任のプレッシャーの中自死を強いられるまで追い詰められたロスジェネと、老後が心配で仕方がない団塊の世代が相互に困り事を話し合い、そこから先をどうするかをはっきり提言出来ていない印象を受ける。あまりにも現実離れした主張をする責任を回避した誠実さ故と考えるか、それともそのあたり野心が足りないと見るか。第七章の議論、弱者の連帯についての話をもっと聞きたかった。誰もが「弱者」に転落する時代、道はあるはずだ

  • ひと さん

    2017年刊、40代に入った団塊ジュニア世代の雨宮氏と団塊世代の女性学で有名な上野先生の対談本。どちらの方の著作も読んだことはなく初見。自分も団塊世代を親に持つ段階ジュニアなので、テーマに惹かれた。数は多いのに、見捨てられ、追い込まれ、豊かになった社会の中で貧困と世代間・世代内格差に苦しめられたのが団塊ジュニアなのだと再認識。パラサイト等で豊かな団塊親に守られて見えなくされている部分もありそうで、要介護が増えてくるこれから、新たな課題も出てくるのではないかと心配。過去の話ではなく、現在進行形の苦しみ。

  • 秋 眉雄 さん

    『団塊世代の親たちより団塊世代のほうがおしなべて学歴が高い。この学歴の高さは、能力とは関係ありません。単に、大学進学率が高まったというだけの話。そして、おしなべて親の世代より経済階層が高い。親世代より、いい生活をしているわけですが、これも別に親のおかげでもなければ、自分の努力のせいでもない。高度成長期だったので社会全体が上り坂で、豊かになった、ということです。ところがそこを勘違いしているから、自分たちの子どもに対して、「オレたちにできたんだから、お前たちもできて当然だろう」と思っている。/上野千鶴子』

  • 団塊シニア さん

    正規雇用率、婚姻率、婚姻の安定性いずれも団塊世代のほうが恵まれてることは本書で指摘してるとうり間違いない、しかし長寿化で団塊世代の親の介護という問題を団塊世代が抱えて重くのしかかってることを忘れて欲しくないというのが団塊世代として率直な感想である。

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上野千鶴子

1948年富山県生まれ。東京大学名誉教授。2011年から認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長。女性学、ジェンダー研究の第一人者。京都大学大学院社会学博士課程修了。社会学博士

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