エリオット・カーター: 後期作品集
2012年に103年の天寿を全うしてこの世を去ったアメリカの作曲家エリオット・カーターの晩年の作品集。アイヴズに師事、ハーヴァード大学でピストン、ホルストに学び、パリではナディア・ブーランジェにも指導を受けたカーター。およそ80年間作曲活動を行い、作風も新古典主義から十二音技法、他、様々な様式の変遷を経て独自の理論を打ち出しました。90歳を超えてからも作曲への意欲は衰えることなく、亡くなるまでに60以上の作品を完成させたことも驚くばかりです。
カーターの最後のオーケストラ作品である『Instances』と最後の作品『Epigrams』はどちらも2013年に初演されましたが、カーターはこれに立ち会うことはできませんでした。この録音では、2003年から最後の年の2つの作品までの7曲を収録。そのうち5曲は初録音です。現代音楽のオーソリティ、エマールをはじめ、現代最高の演奏家を揃えただけでなく、カーターとも仲の良かった指揮者、作曲家オリヴァー・ナッセンがBBC交響楽団とともに参加しています。(輸入元情報)
【収録情報】
カーター:
1. ピアノとオーケストラのための「Interventions」 (2007)
2. ピアノと室内オーケストラのための「Dialogues(対話)」 (2003)
3. ピアノと室内オーケストラのための「Dialogues II(対話2)」 (2010)
4. 管弦楽のための「Soundings」 (2005)
5. ピアノ、パーカッションと室内オーケストラのための「Two Controversies and a Conversation(2つの相違と1つの対話)」 (2011)
6. 室内オーケストラのための「Instances(実証)」 (2012)
7. ピアノ三重奏のための「Epigrams(エピグラム)」 (2012)
ピエール=ロラン・エマール(ピアノ:1-4,5,7)
コリン・クーリエ(パーカッション:5)
イザベル・ファウスト(ヴァイオリン:7)
ジャン=ギアン・ケラス(チェロ:7)
バーミンガム・コンテンポラリー・ミュージック・グループ(2,3,5)
BBC交響楽団(1,4,6)
オリヴァー・ナッセン(指揮:1,4,6)
録音:
2015年12月13,14日 CBSO Centre, Birmingham(2,3,5)
2016年7月5,6日 Maida Vale Studio 1, London(1,4,6)
2016年12月20日 Teldex Studio Berlin(7)
初録音(1,3,4,5,7)