200年前の抒情詩人、レオパルディの世界が
オスパルトの手で今世紀の音楽となって甦る
ドイツの作曲家、クラウス・オスパルトが2005〜201 年に書いた一連の作品『レオパルディ・チクルス』。18世紀後半〜19世紀前半のイタリアの詩人ジャコモ・レオパルディによる詩「砂漠に咲く花」を題材にした全6作の作品のうち、このCDには3作品目、5作品目、4作品目がおさめられています。200年近く前に書かれたレオパルディの厭世的、抒情的な世界が、現代に通じる普遍的なテーマとして音楽の中に息づいているこれらの作品群は、不気味な低音や、エレクトロニクスによる音色の歪み、各楽器や合唱が作り出す滲むような響きによって独特な世界を形作っています。重々しい曲調ながらカタルシスを味わえる作品です。(キングインターナショナル)
【収録情報】
オスパルト:
1. Cosi dell' uomo ignara…(室内アンサンブルとライヴ・エレクトロニクスのための)
2. Sovente in queste rive…(大オーケストラのための)
3. Sopra un basso rilievo antico seppolcrale…(混声合唱、バス・テューバ、打楽器四重奏、ライヴ・エレクトロニクスのための)
ペーター・ヒルシュ指揮、コレギウム・ノヴム・チューリッヒ、SWR実験スタジオ(1)
ルペルト・フーバー指揮、ケルン放送交響楽団(2)
ハンス・ニッケル(バス・テューバ:3)
ルペルト・フーバー指揮、ケルン放送合唱団、ケルン打楽器四重奏団(3)
録音時期:2009年11月19日(1)、2011年12月16日(2)、2012年4月25-27日(3)
録音方式:ステレオ(デジタル)