グレート・シンガーズ〜ヘルマン・プライ

BR KLASSIK GREAT SINGERS LIVE
ヘルマン・プライ

ドイツの名バリトン、ヘルマン・プライ[1929-1998]のライヴ録音がバイエルン放送音源で登場。よく通る朗々とした美声で独墺圏を中心に世界的に活躍したプライが、1966年から1992年にかけておこなったミュンヘン放送管弦楽団の日曜コンサートでの歌唱を集めたアルバムです。
　プライは1952年にヘッセン放送協会の音楽コンクールで優勝したのちハンブルク国立歌劇場で活躍して名を上げ、1960年にメト・デビュー、1965年にはバイロイト・デビューし、オペラでの名声を不動のものとする一方、並行してリートの分野でも熱心な活動を展開、得意レパートリーの徹底した掘り下げによる聴き応えある歌唱により、高い人気を得ていました。
　今回登場するアルバムは、ミュンヘンの放送番組「日曜コンサート」に出演した際の録音を集めたもので、未発表音源も含まれているのが朗報。60年代の張りのある美声によるいきの良い歌唱から、晩年の深い歌唱までプライの多彩な魅力を味わえる内容となっています。伴奏も豪華。（ＨＭＶ）

【収録情報】
1.　モーツァルト：歌劇『魔笛』から『彼女か女房がいれば』
2.　モーツァルト：歌劇『フィガロの結婚』から『すべて準備は整った』−『少しばかりその目を開け』
3.　モーツァルト：歌劇『コシ・ファン・トゥッテ』から『彼に目を向けて下さい』
4.　ロッシーニ：歌劇『セヴィリャの理髪師』から『私は町のなんでも屋』
5.　ロルツィング：歌劇『密猟者』から『明るい朝の太陽はどのように優しい輝き』
6.　ヴェルディ：歌劇『椿姫』から『プロヴァンスの海と陸』
7.　ヴェルディ：歌劇『仮面舞踏会』から『お前だったのか、あの魂を汚したのは』
8.　グノー：歌劇『ファウスト』から『生まれ故郷を離れる前に』
9.　レオンカヴァッロ：歌劇『道化師』から『ごめんください、皆様方』
10.　J.S.バッハ：クリスマス・オラトリオ BWV.248から『大いなる主、おお、強き王よ』

ベートーヴェン：連作歌曲『遥かなる恋人に寄す』
11.　丘の上に私は座って
12.　山々の青いところ
13.　空高く軽やかに舞う鳥
14.　空高くゆく雲
15.　5月が巡ってきて
16.　お別れにこの歌を

17.　アーヴィング・バーリン：『アニーよ銃を取れ』から『恋におちるのは素晴らしい！』

　ヘルマン・プライ（バリトン）
　ミュンヘン放送管弦楽団（1-10,17）
　アルジェオ・クアドリ（指揮：1,4,5,8）
　ハインツ・ワルベルク（指揮：2,7,9）
　ハインツ・フリッケ（指揮：3,6）
　クルト・アイヒホルン（指揮：10）
　ロベルト・アバド（指揮：17）
　ヴォルフガング・サヴァリッシュ（ピアノ：11-16）

　録音：
　1966年2月10日（1,4,5）、1977年1月16日（2,7,9）、1966年12月1日（3,6）、1972年9月1日（8）、1972年12月17日（10）　ミュンヘン、ドイツ博物館コングレスザール
　1988年1月10日（11-16）　ミュンヘン、プリンツレゲンテン劇場
　1992年7月26日（17）　ミュンヘン、ヘルクレスザール